セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)胃-癌1 |
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タイトル | 消P-132:食道癌および胃癌手術症例と肥満 |
演者 | 鈴木 彰(信州大・消化器外科) |
共同演者 | 小出 直彦(信州大・消化器外科), 得丸 重夫(信州大・消化器外科), 竹内 大輔(信州大・消化器外科), 唐沢 文寿(信州大・消化器外科), 関野 康(信州大・消化器外科), 石曽根 聡(信州大・消化器外科), 宮川 眞一(信州大・消化器外科) |
抄録 | 【目的】近年本邦でも肥満者の数は増加しており,消化器癌との関連が注目されている.食道癌および胃癌での肥満の関与について検討した.【方法】2002年から2009年までの8年間に当科にて手術を施行した食道癌115例と胃癌381例を対象とした.肥満の定義はBMI 25%以上とし,肥満群と非肥満群にわけ,臨床病理学的因子(患者背景,重複癌や併存疾患,術前検査,手術関連因子,病理学的因子,術後合併症,5年生存率)について比較検討を行った.【成績】食道癌115例中13例(11.3%),胃癌381例中64例(16.8%)が肥満症例であり,胃癌症例に多い傾向があった.患者背景では肥満群と非肥満群で有意差を認めなかった.手術関連因子では食道癌において肥満群で有意に出血量が多く(p<0.01),胃癌症例において肥満群で有意に手術時間が長かった(p=0.02).病理組織学的に食道癌では有意差はないものの肥満群にバレット腺癌が多い傾向が認められた.TNM因子では胃癌の非肥満群でリンパ節転移を有意に多く認めた(p=0.04).また食道癌,胃癌ともに非肥満群のほうがより進行した状態である傾向が認められた.SSIや呼吸器合併症を含む術後合併症では肥満群と非肥満群で,ともに有意差は認めなかった.5年生存率は食道癌肥満群53.7%,非肥満群52.6%で,胃癌肥満群74.0%,非肥満群71.7%で有意差は認めなかった,【結論】食道癌および胃癌の肥満群と非肥満群では手術時間や出血量に有意差を認めたが,術後の合併症や,予後に差は認めなかった.バレット腺癌に肥満症例が多く認められた. |
索引用語 | 肥満, 上部消化管癌 |