セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)胃-癌1 |
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タイトル | 消P-135:H.pylori除菌治療後の異時多発胃癌の臨床病理学的特徴 内視鏡治療後のサーベイランス時に注意すべき点 |
演者 | 藤井 宏行(亀田総合病院・消化器内科) |
共同演者 | 石井 英治(亀田総合病院・消化器内科), 伊藤 裕志(亀田総合病院・消化器内科), 土屋 寧子(亀田総合病院・消化器内科), 山内 健司(亀田総合病院・消化器内科), 岩木 宏介(亀田総合病院・消化器内科), 小林 正佳(亀田総合病院・消化器内科), 白鳥 俊康(亀田総合病院・消化器内科), 角 一弥(亀田総合病院・消化器内科), 平井 満(亀田総合病院・消化器内科), 森川 瑛一郎(亀田総合病院・消化器内科), 稲瀬 誠実(亀田総合病院・消化器内科), 栃谷 四科子(亀田総合病院・消化器内科), 岩田 麻衣子(亀田総合病院・消化器内科), 妹尾 孝浩(亀田総合病院・消化器内科), 中路 聡(亀田総合病院・消化器内科), 下村 保(亀田総合病院・消化器内科), 大森 淳(亀田総合病院・消化器内科), 若杉 聡(亀田総合病院・消化器内科), 平田 信人(亀田総合病院・消化器内科) |
抄録 | 【目的】早期胃癌を内視鏡的に治療(以下ER)した後の多発胃癌の報告が増加している。多発癌の予防として早期胃癌ER後胃のH.pylori(以下HP)除菌治療も保険適応となった。ER症例除菌治療後の胃多発癌を早期に発見することが重要であり、臨床病理学的特徴を明らかにする目的で検討を行った。 【方法】2003年5月から2011年2月までの間に初回指摘の早期胃癌に対してERを行った563症例のうち、HP除菌治療に成功した患者246例にみられた異時多発胃癌16例(6.5%)22病変を対象とした。患者背景(年齢・性別)、発見までの期間、病変数、異時多発胃癌の発生部位、病変径、肉眼型、組織型、脈管侵襲についてretrospectiveに検討した。 【成績】平均年齢は69.1歳。男女比は14:2。除菌後発見までの期間は平均617日、中央値534日(99-1415日)。2重複15例、3重複1例、4重複3例であった。部位はU:M:L=9:8:5で、初回病変と同領域に発生した割合は12/22病変(54%)であった。病変径は初回病変で平均17.8mm、多発で平均16.3mmであった。肉眼型は陥凹型18/22病変 (82%)で、平坦型2病変、隆起型2病変で、初回病変との一致率は17/22病変(77%)であった。組織型は分化型20病変、未分化型1病変、未分化型混在分化型1病変であり、初回病変との一致率は20/22病変(91%)であった。深達度はmが20病変(91%)でsm1、sm2が1病変ずつであった。リンパ管侵襲は未分化型の1例でのみで陽性で、静脈侵襲は全て陰性であった。 【結論】ER後除菌後の異時多発病変は男性に多く、前回ER部と同領域に陥凹型として発見されることが多かった。また発見までの期間が平均約2年であり、ER後のサーベイランスは長期にわたって行う必要があると考えられた。 |
索引用語 | 多発胃癌, H.pylori感染 |