| セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会) 
 胃-治療(化学療法)2 | 
  
    | タイトル | 消P-159: 進行・再発胃癌に対する化学療法の現状―S-1+docetaxel療法を中心に― | 
  
    | 演者 | 田中 彰一(国立岩国医療センター・消化器科) | 
  
    | 共同演者 | 難波 真太郎(国立岩国医療センター・消化器科), 平田 尚志(国立岩国医療センター・消化器科), 谷岡 大輔(国立岩国医療センター・消化器科), 田中 盛富(国立岩国医療センター・消化器科), 藤本 剛(国立岩国医療センター・消化器科) | 
  
    | 抄録 | 【目的】胃癌化学療法における標準治療は、現時点では、S-1+CDDP療法である。しかし腎機能低下例には適応は難しい、水負荷のための入院が必要である等問題点もある。とくに高齢者では潜在的臓器機能低下が想定され、適応は慎重にならざるを得ない。一方、S-1+docetaxel療法は、腎機能低下例にも使用できる、外来化学療法が可能であることより、高齢者進行胃癌の多い当院では、S-1+CDDP療法より使用しやすいのも事実である。今回、当院で施行されたS-1+docetaxel療法の成績をretrospectiveに検討、他治療と比較し、一次治療としての位置づけの可能性について検討した。【方法】進行・再発胃癌と診断された症例のうち、初期治療としてS-1+docetaxel療法(D法:docetaxel 40mg/m2, day1+S-1 80mg/m2, day1-14を4週毎投与)が施行された19例を対象とし、奏効率・生存期間・有害事象を検討した。また、これらの成績を、当院で施行されたS-1+low dose CDDP療法(C法)24症例の成績と比較検討した。【成績】19例の内訳は、男女比は15:4と男性が多く、年齢は67.3歳(44-81)であった。組織型において分化型癌の占める割合は47.4%で、主な転移臓器において腹膜播種の占める割合は31.6%であった。結果、奏効率47.4%・MST402日・有害事象は42.1%に認められた。一方、C法においては奏効率45.8%・MST288日・有害事象は37%に認められ、統計学的に有意差はないもののD法においてMSTが延長する傾向にあった。【結論】総合的にみてS-1+docetaxel療法は一次治療として効果的なレジメンであると考えられた。 | 
  
    | 索引用語 | 胃癌, 化学療法 |