セッション情報 |
ポスターセッション(消化器病学会)
胃-治療(化学療法)3
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タイトル |
消P-164:治験・臨床試験の適格基準を満たさない切除不能・再発胃がん患者に対するXP(カペシタビン+シスプラチン)療法の治療成績
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演者 |
杉本 直俊(大阪府立成人病センター・臨床腫瘍科) |
共同演者 |
吉波 哲大(大阪府立成人病センター・臨床腫瘍科), 坂井 大介(大阪府立成人病センター・臨床腫瘍科), 山本 幸子(大阪府立成人病センター・臨床腫瘍科), 屋木 敏也(大阪府立成人病センター・臨床腫瘍科), 今村 文生(大阪府立成人病センター・臨床腫瘍科) |
抄録 |
[緒言]欧米における切除不能・再発胃がん患者に対する標準療法のひとつであるXP(カペシタビン+シスプラチン)療法は本邦においても2010年8月に公知申請がなされ、2011年2月にカペシタビンの承認追加がなされた。しかしXP療法(80mg/m2、3週毎)はSP療法(60mg/m2、5週毎)よりシスプラチンのDose Intensityが高く、後期高齢者や腹水貯留などで治験および臨床試験の適格基準を満たさない症例における毒性が懸念される。 [目的と方法] 治験・臨床試験の適格基準を満たさない切除不能・再発胃がん患者に対するXP療法の安全性を後ろ向きに解析した。 [結果]2010年9月より2011年3月までに上記条件の胃がん患者5例にXP療法を導入した。適格基準を満たさない理由は、腹水貯留・腹膜播種3例、骨転移1例、骨髄がん症1例。PS0/1/2=2/1/2、年齢中央値:40歳(22-70)、男:女=2:3。2011年3月時点で、2例が病状の急速な進行により1コース途中で治療中止となるも3例はGrade3以上の重篤な有害事象なく安全に2コース目以降の投与が可能であった。今後治療を続け本会では同条件の症例に対するSP療法の治療成績との比較を行う予定である。 |
索引用語 |
切除不能・再発胃がん, カペシタビン |