セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

十二指腸1

タイトル 消P-196:

当院における原発性十二指腸癌の臨床病理学的検討

演者 碇 修二(北海道消化器科病院・内科)
共同演者 藤澤 良樹(北海道消化器科病院・内科), 町田 卓郎(北海道消化器科病院・内科), 加藤 貴司(北海道消化器科病院・内科), 佐々木 清貴(北海道消化器科病院・内科), 山田 裕人(北海道消化器科病院・内科), 中村 英明(北海道消化器科病院・内科), 加賀谷 英俊(北海道消化器科病院・内科), 目黒 高志(北海道消化器科病院・内科), 堀田 彰一(北海道消化器科病院・内科)
抄録 【はじめに】 原発性十二指腸癌は消化管癌の中では稀であり,その臨床的特徴は十分に解明されておらず取り扱い規約も確立されていない.今回,当院における原発性十二指腸癌症例について検討を行ったので報告する.【対象】当院で経験した原発性十二指腸癌16例(内視鏡治療例を除く)【結果】患者背景は男性11例,女性5例で,平均年齢は65.1歳(46~83歳)であった.発見契機は,嘔吐3例,出血3例,背部痛2例,腹痛2例,黄疸1例、CEA高値1例,無症状が4例で,腫瘍占拠部位は球部 6例,下行脚 9例,水平脚 1 例であった.腫瘍の肉眼形態は2型9例 ,3型3例,5型1例,0-IIa型1例,0-IIa+IIc型2例であり,組織型は全例分化型腺癌あるいは乳頭腺癌であった.手術症例は根治術9例(膵頭十二指腸切除術 6 例,幽門側胃切除術 2例,部分切除1例),姑息手術 6 例(全例で胃空腸吻合術)であり,深達度は切除症例でM 1 例,SM 2 例,SS 2 例,SE 4例,リンパ節転移は切除症例9例中4例に認めた.姑息手術症例の内訳は腹膜播種4例,肝転移3例,後腹膜リンパ節転移1例(重複あり)であり,6例全例で経過中に閉塞性黄疸をきたしていた.予後であるが,非切除症例は7例中6例で化学療法が行われたが,6例で1年以内に死亡していた.切除症例では,9例中6例は無再発生存中(2~136ヶ月)であるが,腹膜播種・肝転移をきたして9ヵ月後に,傍大動脈リンパ節転移をきたして1年3ヵ月後に, 膵頭部リンパ節転移をきたして6ヵ月後に死亡した例を1例ずつ認めた.【まとめ】十二指腸癌の症状に特異的なものはなく,進行癌であっても無症状な場合もあることから,内視鏡検査にあたっては,十二指腸の注意深い観察を行うことが肝要と思われる.十二指腸癌の予後規定因子は深達度,膵浸潤,リンパ節転移とされているが,自験例においても同様の傾向であった.自験例における再発・切除不能十二指腸癌の予後はきわめて不良であった.今後,有効な化学療法の確立が望まれる.
索引用語 十二指腸癌, 臨床病理学的検討