セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

十二指腸1

タイトル 消P-197:

内視鏡的粘膜切除術を施行した十二指腸球部原発胃型乳頭腺癌の1例

演者 丸岡 大介(千葉大大学院・腫瘍内科学)
共同演者 齊藤 景子(千葉大大学院・腫瘍内科学), 宮村 達夫(千葉大大学院・腫瘍内科学), 齊藤 昌也(千葉大大学院・腫瘍内科学), 佐塚 小百合(千葉大大学院・腫瘍内科学), 坪井 優(千葉大大学院・腫瘍内科学), 新井 英二(千葉大大学院・腫瘍内科学), 秦 佐智夫(千葉大大学院・腫瘍内科学), 松村 倫明(千葉大大学院・腫瘍内科学), 中川 倫夫(千葉大大学院・腫瘍内科学), 新井 誠人(千葉大大学院・腫瘍内科学), 勝野 達郎(千葉大大学院・腫瘍内科学), 太田 聡(千葉大附属病院・病理部), 松嶋 惇(千葉大附属病院・病理部), 中谷 行雄(千葉大附属病院・病理部), 横須賀 收(千葉大大学院・腫瘍内科学)
抄録 【はじめに】近年になり免疫組織学の進歩により,消化管粘膜に特異的な特殊染色を用いての,粘液形質の発現の検査が行われる様になってきた.しかし未だに十二指腸原発の胃型腫瘍の報告はまれである.今回我々は,十二指腸球部原発の胃型乳頭腺癌の1例を経験したため報告する.
【症例】80歳代,女性.既往として他医にて30歳代に上行結腸癌に対しての右半結腸切除術,大腸ポリープに対しての内視鏡的粘膜切除術(EMR)が数回施行されているが,大腸ポリポーシス所見は認められていない.2年ぶりに施行された上部消化管内視鏡検査(GS)にて,十二指腸球部に腫瘍性病変が見られ,病理検査所見ではadenocarcinomaが強く疑われ,加療目的にて当科紹介となった.腹部造影CT上,転移巣を疑う病変などは認められなかった.GSにて球部前面に周囲粘膜と等色調のφ11mmのIsp病変が見られ,明らかな陥凹などは伴っていなかった.拡大NBI観察にて,病変部粘膜表面は,正常粘膜に比して僅かに丈の低くて粗大な,また大小不同も見られる不整なvilli様構造として観察された.明らかな異常血管は観察されなかった.通常法のEMRにより一括切除を行った.病理学的所見上,異型上皮細胞が乳頭状構造を形成し樹枝状に増殖しており,核分裂像が多数認められた.腫瘍は粘膜内に限局しており,明らかな脈管侵襲像は見られなかった.免疫染色上,MUC5AC,MUC6に一部陽性,MUC2,CD10,βcateninに陰性,Ki-67は表層まで陽性細胞が多数認められ,p53陽性細胞が区域的に高率に認められた.以上より胃型上皮細胞の形質を有している乳頭腺癌,Papillary adenocarcinoma,pyloric grand typeと診断した.
【結語】極めてまれである,胃型乳頭腺癌の内視鏡的1切除例を経験したため報告する.
索引用語 十二指腸, 胃型