セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

十二指腸2

タイトル 消P-204:

脊椎側彎症による十二指腸の物理的狭窄に対し磁石圧迫吻合術が奏効した1例

演者 田村 知大(聖マリアンナ医大横浜市西部病院・消化器内科)
共同演者 石井 俊哉(聖マリアンナ医大横浜市西部病院・消化器内科), 堤 俊之(聖マリアンナ医大横浜市西部病院・消化器内科), 中津 智子(聖マリアンナ医大横浜市西部病院・消化器内科), 佐藤 義典(聖マリアンナ医大横浜市西部病院・消化器内科), 足立 香代(聖マリアンナ医大横浜市西部病院・消化器内科), 根岸 龍二郎(聖マリアンナ医大横浜市西部病院・消化器内科), 小林 稔(聖マリアンナ医大横浜市西部病院・消化器内科), 熊野 玲子(聖マリアンナ医大横浜市西部病院・放射線科), 山内 栄五郎(聖マリアンナ医大横浜市西部病院・放射線科), 佐藤 明(聖マリアンナ医大横浜市西部病院・消化器内科)
抄録 【症例】35歳、女性。【主訴】嘔吐。【現病歴】1、2歳時に神経芽細胞腫に対し手術を施行し、その後脊椎側彎症を認めていた。12歳時に脊椎側彎症に対し手術を行ったが治療効果が得られず、以後、高度の脊椎側彎症を認めていた。平成22年3月より頻回の嘔吐が出現し、4月2日精査加療目的に入院となった。【既往歴】1~2歳神経芽細胞腫OPE、12歳脊椎側彎症OPE、20歳~胸郭圧迫による慢性呼吸不全、31歳~胸郭圧迫による慢性心不全、腎動脈狭窄による慢性腎不全。【個人歴】飲酒なし、喫煙なし。【入院後経過】画像検査にて嘔吐の原因は脊椎側彎により肝臓等が十二指腸を圧迫し、物理的狭窄を起こしているためと判断した。十二指腸の狭窄は、内視鏡が辛うじて通過する程度で、十分な経口摂取は困難であり、補液しなければ腎前性腎不全を繰り返す状態であった。治療に関しては、高度の側彎症、慢性呼吸不全、慢性心不全、慢性腎不全など基礎疾患が多く手術にはリスクがあり、外的圧迫による物理的狭窄のためステント留置は困難と考えられた。腎前性腎不全による入退院を繰り返したため、中心静脈栄養により全身状態を改善させ、胃と空腸の磁石圧迫吻合術(山内法)を施行した。術後57日目に小腸への磁石の落下を確認し、その後瘻孔の狭窄予防のためバルーン拡張術を繰り返し施行したところ、経口摂取良好となり退院となった。【考察】本症例は若年で基礎疾患が多いため治療選択に難渋したが、磁石圧迫吻合術にて安全かつ容易にバイパス術が施行できた。
索引用語 十二指腸狭窄, 磁石圧迫吻合