セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)小腸-臨床1 |
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タイトル | 消P-220:OGIBに対するカプセル内視鏡検査の成績 -高齢者と非高齢者の比較- |
演者 | 伴 宏充(滋賀医大附属病院・消化器内科) |
共同演者 | 森田 幸弘(滋賀医大附属病院・消化器内科), 児堀 綾子(滋賀医大附属病院・消化器内科), 望月 洋介(滋賀医大附属病院・光学医療診療部), 塩谷 淳(滋賀医大附属病院・消化器内科), 西村 貴士(滋賀医大附属病院・消化器内科), 稲富 理(滋賀医大附属病院・消化器内科), 馬場 重樹(滋賀医大附属病院・消化器内科), 佐々木 雅也(滋賀医大附属病院・栄養治療部), 斉藤 康晴(滋賀医大附属病院・光学医療診療部), 辻川 知之(滋賀医大附属病院・消化器内科), 安藤 朗(滋賀医大大学院・感染応答・免疫調節部門(消化器免疫)), 藤山 佳秀(滋賀医大附属病院・消化器内科) |
抄録 | 【目的】2007年にカプセル内視鏡検査 (CE) が登場してから、低侵襲かつ簡便に全小腸の観察を行うことが可能となり、当院においても原因不明消化管出血 (obscure gastrointestinal bleeding : OGIB) に対して積極的にカプセル内視鏡検査を施行している。今回、高齢者におけるカプセル内視鏡検査の成績について検討を行った。【方法】2009年3月から2011年3月までにOGIBの精査目的でカプセル内視鏡を施行した63人を対象に胃通過時間、小腸通過時間、盲腸到達率、出血性病変の発見率について、高齢者 (65歳以上) と非高齢者 (65歳未満) で比較検討を行った。【成績】胃通過時間は40.2分 (高齢者) と44.6分 (非高齢者) で差を認めなかった (p=0.37)。小腸通過時間は321.2分 (高齢者) と276.7分 (非高齢者) で、有意差は認めないものの高齢者で長い傾向があった (p=0.053)。盲腸到達率は75.7% (高齢者) と88.5% (非高齢者) で差を認めなかった (p=0.17)。出血性病変の発見率は56.8% (高齢者) と61.5% (非高齢者) で差を認めなかった (p=0.45)。また、同様の検討を後期高齢者 (75歳以上) と非後期高齢者 (75歳未満) で行ったが、小腸通過時間で有意差を認めるものの (347.2分 (後期高齢者) と281.9分 (非後期高齢者)、p=0.014)、それ以外の項目では有意差を認めなかった。【結論】OGIBに対するカプセル内視鏡検査は、高齢者において小腸通過時間が長くなる傾向にあるものの、盲腸到達率や出血性病変発見率に差がなく、安全かつ有用であると考えられた。 |
索引用語 | 高齢者, カプセル内視鏡 |