セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)小腸-症例報告1 |
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タイトル | 消P-234:出血のコントロールにB-RTOが有効であった回腸静脈瘤の1例 |
演者 | 森田 幸彦(済生会二日市病院・内科) |
共同演者 | 福嶋 博文(済生会二日市病院・内科), 佐藤 公昭(済生会二日市病院・内科), 宮岡 正喜(済生会二日市病院・内科), 吉田 光(済生会二日市病院・内科), 辛嶋 喜彦(済生会二日市病院・内科), 波多野 充明(済生会二日市病院・内科), 今村 健太郎(済生会二日市病院・内科), 佐田 通夫(久留米大・消化器内科) |
抄録 | 症例は67歳女性。子宮筋腫に対し手術歴あり。アルコール性肝硬変の診断で近医にて経過を見られていた。平成21年8月に吐血し当院受診、胃噴門部静脈瘤出血を認め内視鏡的硬化療法を施行された。退院し2週間後に新鮮血下血を認め再入院となる。上部、下部消化管内視鏡を施行したが出血源の同定に至らず腹部CTを施行すると回腸末端の腸管側に屈曲蛇行する血管を認めた。回腸静脈が短絡路を形成し下大静脈に排血されており回腸静脈瘤からの出血が疑われた。確定診断のためダブルバルーン小腸内視鏡検査を予定している間に再出血しプレショックとなったため、緊急でバルーン下逆行性頚静脈的塞栓術(B-RTO)を施行した。B-RTO後のCTでは回腸静脈瘤は消失しており、その後下血は認めていない。異所性静脈瘤のなかでも小腸(空腸、回腸)静脈瘤は早期の診断が困難で、大量出血による全身状態の悪化が懸念される。小腸静脈瘤の出血例に対する治療としては開腹術の報告が見られるが確立された方法がないのが現状である。今回我々は小腸静脈瘤の出血例に対してB-RTOが有効な治療法の1つと考えたため報告する。 |
索引用語 | 回腸静脈瘤, B-RTO |