セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

小腸-症例報告2

タイトル 消P-236:

インフリキシマブ二次無効クローン病に対しGMA強化療法後アダリムマブ治療を行った1例

演者 塚本 宏延(名古屋市立大大学院・消化器・代謝内科学)
共同演者 谷田 諭史(名古屋市立大大学院・消化器・代謝内科学), 溝下 勤(名古屋市立大大学院・消化器・代謝内科学), 水島 隆史(名古屋市立大大学院・消化器・代謝内科学), 尾関 啓司(名古屋市立大大学院・消化器・代謝内科学), 城 卓志(名古屋市立大大学院・消化器・代謝内科学)
抄録 【症例】35歳男性
2004年下痢にて発症。2005年貧血を指摘され当科受診。Hb9.5、WBC4000、CRP6.9。下部消化管内視鏡にて回盲弁上の潰瘍、回腸の縦走潰瘍を認め、クローン病と診断した。5ASA治療開始するも、白血球減少を認めたため使用中止し、インフリキシマブ(IFX)、アザチオプリンを開始した。ハーフEDも加え、症状、炎症反応ともに改善し退院。その後内視鏡的寛解には至らないもの8週毎IFX計画維持投与を行っていた。2008年4月から狭窄症状が出現し、同年5月回腸・回盲部切除術を施行した。術後間もなくIFX計画維持投与再開した。2010年6月下部消化管内視鏡にて吻合部のびらん、吻合部口側の小腸の潰瘍を認めた。同年8月から頻回の下痢(CDAI score:268)、6週毎のIFX期間短縮投与を行った。CDAI score:241と改善なくintensive GMA(2回/週)を開始、症状改善(CDAI:202)は認めたものの寛解導入には至らなかった。アダリムマブ(ADA)承認後、2010年12月からADAを開始した。投与開始8週後のCDAI:121、下部消化管内視鏡所見では潰瘍の縮小改善を認め、現在も継続投与中である。
【結語】IFX二次無効クローン病に対しGMA強化療法後アダリムマブ治療を行った1例を経験した。
索引用語 クローン病, アダリムマブ