| セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)大腸-基礎２ |
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| タイトル | 消P-292：日本人炎症性腸疾患患者におけるXBP1遺伝子の解析 |
| 演者 | 長澤 仁嗣（東北大大学院・消化器病態学） |
| 共同演者 | 角田 洋一（東北大大学院・消化器病態学）, 下平 陽介（東北大大学院・消化器病態学）, 諸井 林太郎（東北大大学院・消化器病態学）, 黒羽 正剛（東北大大学院・消化器病態学）, 荒井 壮（東北大大学院・消化器病態学）, 金澤 義丈（東北大大学院・消化器病態学）, 志賀 永嗣（東北大大学院・消化器病態学）, 遠藤 克哉（東北大大学院・消化器病態学）, 高橋 成一（東北大大学院・消化器病態学）, 木内 喜孝（東北大高等教育開発推進センター）, 下瀬川 徹（東北大大学院・消化器病態学） |
| 抄録 | 【目的】これまで欧米にて炎症性腸疾患（以下IBD）患者と、小胞体ストレス（ERストレス）に関連した転写因子、XBP1との関連性についての検討がなされている。それによるとXBP1遺伝子のシーケンシングにより確認された多型と、欧米人IBD患者との間に相関が認められたというものであった。今回我々は日本人IBD患者とXBP1遺伝子多型との間にも相関が認められるかについて検討を行った。【方法】対象は日本人クローン病（CD）患者372名、潰瘍性大腸炎（UC）患者259名、健常人262名、対象者の末梢血より採取したDNAを用いた。欧米で確認されたXBP1遺伝子周囲の多型の中で、特に相関が確からしいSNP(p<0.0001)で、且つ日本人にも存在が確認されているものをHapMapデータベースより選択した。選択した計5つのSNP（XBP1-1~5）を対象に解析を行ない、TaqMan法によりタイピングを施行、その結果をもとに症例対象研究を行った。相関解析はχ２乗検定を行い、日本人IBD患者とXBP1遺伝子の間に相関があるかを検討した。【結果】選択した5つのSNPの内、XBP1-2（p＝0.0286）、XBP1-3（p＝1.30×10-4）、XBP1-4（p＝0.0246）の3つのSNPにおいて日本人CD患者との相関が認められた。これらSNPはそれぞれXBP1遺伝子の下流、intron、上流に位置しており、最も強い相関を認めたXBP1-3はintronのSNPであった。また日本人UC患者との間に相関は認められなかった。【結論】XBP1遺伝子が日本人CDでも疾患感受性遺伝子候補となりうることが新たに確認された。 |
| 索引用語 | 炎症性腸疾患, XBP1 |