セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

大腸-診断2

タイトル 消P-317:

胃癌腹膜播種による大腸狭窄の診断に対するCT colonographyの有用性

演者 堀川 修一(長崎県上五島病院)
共同演者 本田 徹郎(長崎県上五島病院), 瀧川 拓人(長崎県上五島病院), 永安 忠則(長崎県上五島病院), 八坂 貴宏(長崎県上五島病院), 白濱 敏(長崎県上五島病院), 永田 浩一(マサチューセッツ総合病院・ハーバードメディカルスクール)
抄録 【目的】CT colonography (CTC)は大腸癌術前精査ならびに新たな大腸癌スクリーニングとして注目を集め、日本でも様々な精度評価の報告がされている。今回我々は従来の画像診断あるいは内視鏡検査では診断が困難であった胃癌腹膜播種による大腸狭窄をCTCにより診断し得た症例を経験したので報告する。【対象および方法】高度進行胃癌または胃癌術後再発の症例で臨床症状から腹膜播種が疑われた症例や大腸内視鏡検査にて壁外性の圧排や狭窄の所見を認めた5症例に対してCTCを施行した。CT装置は16列マルチスライス(TOSHIBA)、送気にはCO2を使用し仰臥位と腹臥位の2体位で撮影を行った。また、大腸解析ソフト(AZE Virtual Place およびZIOSTATION System610)にて画像構築を行った。【結果】5症例ともに複数箇所の壁外性の狭窄病変を認め腹膜播種による大腸狭窄の診断に至った。また、従来の画像診断および大腸内視鏡検査では指摘できなかった狭窄部位をCTCで確認することも可能であった。【結論】CTCが胃癌腹膜播種による大腸狭窄病変の有無および部位診断の両方に有用であった症例を経験したので画像を供覧する。従来の画像および内視鏡検査では診断に難渋することも多い胃癌腹膜播種による大腸狭窄病変の診断にCTCが有用である可能性が示唆された。
索引用語 CT colonography, 胃癌腹膜播種