セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

潰瘍性大腸炎1

タイトル 消P-322:

潰瘍性大腸炎とRFC1遺伝子多型との関連

演者 小坂 俊仁(藤田保健衛生大坂文種報徳会病院・内科)
共同演者 芳野 純治(藤田保健衛生大坂文種報徳会病院・内科), 乾 和郎(藤田保健衛生大坂文種報徳会病院・内科), 若林 貴夫(藤田保健衛生大坂文種報徳会病院・内科), 小林 隆(藤田保健衛生大坂文種報徳会病院・内科), 三好 広尚(藤田保健衛生大坂文種報徳会病院・内科), 服部 信幸(藤田保健衛生大坂文種報徳会病院・内科), 友松 雄一郎(藤田保健衛生大坂文種報徳会病院・内科), 山本 智支(藤田保健衛生大坂文種報徳会病院・内科), 成田 賢生(藤田保健衛生大坂文種報徳会病院・内科), 鳥井 淑敬(藤田保健衛生大坂文種報徳会病院・内科), 森 智子(藤田保健衛生大坂文種報徳会病院・内科), 林 繁和(八千代病院・総合健診センター), 白石 泰三(三重大大学院・腫瘍病態解明学), 山本 隆行(四日市社会保険病院・IBDセンター), 渡邉 昌俊(横浜国立大大学院・工学研究院)
抄録 【目的】潰瘍性大腸炎の疾患感受性遺伝子の探索のために葉酸代謝およびDNAメチル化に関連するreduced folate carrier 1(RFC1) 遺伝子多型と潰瘍性大腸炎の臨床因子との関連について検討した。【方法】2004年7月から2011年3月までに当科および関連施設に外来通院または入院している潰瘍性大腸炎患者163例(男性91例、女性72例)を対象とした。RFC1遺伝子のA80G遺伝子多型について各検体をPCR-RFLP法およびDirect Sequence法を用いて解析した。解析により決定された遺伝子型(A/A,A/G/,G/G)について潰瘍性大腸炎の臨床因子(性別、発症年齢、罹病期間、罹患範囲、病型、重症度およびステロイド抵抗性)との関連を検討した。統計学的検討はχ2乗検定を用いた。【成績】潰瘍性大腸炎の臨床因子についてRFC1遺伝子多型との関連を検討したところ、RFC1遺伝子多型のA/A遺伝子型を有する患者は他の遺伝子型を有する患者より全大腸型が有意に多かった(P<0.05, OR 2.05,95%信頼区間1.01-4.17)。【結語】潰瘍性大腸炎の炎症の進展にRFC1遺伝子のA80G多型が関連する可能性が示唆された。
索引用語 潰瘍性大腸炎, RFC1