セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)潰瘍性大腸炎2 |
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タイトル | 消P-327:潰瘍性大腸炎手術周術期の血中エンドトキシン値の推移 |
演者 | 清水 智治(滋賀医大・消化器・乳腺・一般外科) |
共同演者 | 目片 英治(滋賀医大・消化器・乳腺・一般外科), 園田 寛道(滋賀医大・消化器・乳腺・一般外科), 山本 寛(滋賀医大・消化器・乳腺・一般外科), 村田 聡(滋賀医大・消化器・乳腺・一般外科), 赤堀 浩也(滋賀医大・消化器・乳腺・一般外科), 三宅 亨(滋賀医大・消化器・乳腺・一般外科), 馬場 重樹(滋賀医大・消化器内科), 辻川 知之(滋賀医大・消化器内科), 安藤 朗(滋賀医大・消化器内科), 藤山 佳秀(滋賀医大・消化器内科), 小幡 徹(滋賀医大・消化器・乳腺・一般外科), 谷 徹(滋賀医大・消化器・乳腺・一般外科) |
抄録 | 【はじめに】エンドトキシン(Et)は外科感染症および患者病態形成において重要な役割を担っている。新しいEt測定法としてレーザー散乱測光法(Endotoxin Laser Scattering photometry; ESP法)が開発され、比濁時間分析法より高感度かつ短時間で測定可能となった。手術を必要とした潰瘍性大腸炎(UC)患者での血中Et値の推移をESP法にて評価できたので報告する【方法】UCに対する手術が施行された2症例について術前・術直後・術後1日目のEt値をESP法と比濁時間分析法(従来法)にて測定した。大腸癌に対する手術16例を対照として比較した。【結果】症例1は内科的治療抵抗性で待機手術を行った。症例2は免疫抑制剤の投与に反応しない重症例で準緊急手術を行った。2症例とも術後経過良好であった。術前患者状態はSepsisを呈していなかった。Et値(術前→術直後→術後1日目)は、症例1:33.1→3.6→10.9 pg/mL、症例2:63.7→12.50→3.7 pg/mLであった。従来法では、両者とも測定限界以下であった。一方、大腸癌に対する手術でのEt値(中央値)は、3.1→1.8→2.8pg/mLであった。【考察】UC周術期においてESP法を用いて従来方で測定できなかった血中Etを検出でき、大腸切除により速やかに血中Et値が低下することが判明した。ESP法によりUCの病勢評価を行うことができる可能性があり、今後、症例を重ねて検討を行っていく予定である。 |
索引用語 | エンドトキシン, 潰瘍性大腸炎 |