セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

潰瘍性大腸炎4

タイトル 消P-345:

難治性潰瘍性大腸炎に対するタクロリムス外来治療の検討

演者 野口 光徳(野口胃腸内科医院DELIMITER仙台社会保険病院)
共同演者 菅井 俊一郎(仙台社会保険病院)
抄録 【目的】難治性潰瘍性大腸炎(UC)患者に対する外来でのタクロリムス(Tac)療法の緩解導入効果について検討を行なう。【方法】活動期中等症の難治性UC15症例を対象とし、外来にて3ヶ月間のTac経口投薬をおこなった。背景因子として既治療歴、ステロイド投与量、colitis activity index(CAI)、Endoscopic activity index (EAI)、有効性や投与終了後の再燃因子について検討を行なった。Tac投与は、1日量0.1mg/日 分2で投与を行ない、トラフ値を1、2、4週の外来にて測定し調節を行なった。【結果】1) 難治性UC15例中14例が緩解導入され、維持療法へ移行した。アザチオプリン(AZA)、白血球除去療法(LCAP)、経口シクロスポリン治療不応の1例が待機手術をおこなった。2)難治性UC (男性9名/女性6名)、平均年齢42.5才(21-70)、平均罹病期間8.8年(1-27)、ステロイド抵抗性8名、依存性7名、平均ステロイド1日量PSL 17.7mg/日、AZA併用例9例、LCAP不応例3例と従来の難治性UC治療に抵抗する症例が対象になった。3)CAI は、治療前 8.5(7-14)から1週後6.3(4-9) 2週後 4.7(3-7) 4週後3.1(3-7)と改善を認めた。2週後のトラフ値は 7.2(3.4-9.7)1日の平均Tac投与量は、0.096mg/日(0.053-0.136)であった。4)EAIは、治療前9.1 (8-12)から12週後 2.8 (1-5)に改善したが、治療終了後に再燃した3例のEAIは4以上でAZA未投与例であった。【結論】外来でのTac療法は、中等症難治性UC患者治療に有用であった。AZA既治療例にも有効であり、治療後に内視鏡的寛解の乏しい症例には、AZAを追加併用し、再燃を防止することが必要と考えられた。
索引用語 潰瘍性大腸炎, タクロリムス