セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

潰瘍性大腸炎5

タイトル 消P-349:

5-ASA製剤不耐潰瘍性大腸炎に対するIFXの有効性

演者 曽野 浩治(東邦大医療センター佐倉病院・内科)
共同演者 菊地 秀昌(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 岩佐 亮太(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 古川 竜一(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 山田 哲弘(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 長村 愛作(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 中村 健太郎(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 青木 博(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 吉松 安嗣(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 津田 裕紀子(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 佐藤 徹(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 高田 伸夫(東邦大医療センター佐倉病院・内科), 鈴木 康夫(東邦大医療センター佐倉病院・内科)
抄録 【はじめに】潰瘍性大腸炎は寛解維持療法として原則5-ASA製剤をアンカードラックとして投与することが推奨されているが、過敏症など各種副作用で投与できない症例が少なからず存在する。5-ASA製剤不耐潰瘍性大腸炎は長期寛解維持が困難であり、再燃時に重症化する傾向を認めることが多いということを報告してきた。これらの症例はいかに寛解を維持するかが重要である。免疫調整剤やステロイドにより寛解を維持している症例が多いが、副作用の面を考えると離脱していきたい。IFXが保険適応となり、従来の治療法に代わり得るかを検討した。【方法】現在当院通院中の潰瘍性大腸炎患者で5-ASA不耐症例は14例(2.7%)存在した。男女比は男:女9:5、平均年齢39.9歳、病型は全大腸炎型:左側結腸型10:4であった。これらの症例の副作用、治療経過、寛解維持期間について検討した。【結果】寛解維持が困難で手術を要した症例が4例、免疫調整剤の内服が2例、整腸剤のみが3例、IFXを導入された症例が4例であった。【結語】IFXを導入した4例は、導入後再燃なく経過しており、5-ASA製剤不耐症例に対し、IFXが寛解維持に有効であることが示唆された。
索引用語 5-ASA製剤, IFX