セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

大腸-腫瘍2

タイトル 消P-376:

インスリン抵抗性および体性成分と大腸発癌の関連性についての検討

演者 久貝 宗弘(京都府立医大大学院・消化器内科学)
共同演者 吉田 直久(京都府立医大大学院・消化器内科学), 内藤 裕二(京都府立医大大学院・消化器内科学), 稲田 裕(京都府立医大大学院・消化器内科学), 堅田 和弘(京都府立医大大学院・消化器内科学), 内山 和彦(京都府立医大大学院・消化器内科学), 石川 剛(京都府立医大大学院・消化器内科学), 高木 智久(京都府立医大大学院・消化器内科学), 半田 修(京都府立医大大学院・消化器内科学), 小西 英幸(京都府立医大大学院・消化器内科学), 八木 信明(京都府立医大大学院・消化器内科学), 古倉 聡(京都府立医大大学院・消化器内科学), 森本 泰隆(JR大阪鉄道病院・消化器内科), 井上 健(京都府立与謝の海病院・消化器科), 金政 和之(市立奈良病院・消化器肝臓病センター), 若林 直樹(大津市民病院・消化器科), 吉川 敏一(京都府立医大大学院・消化器内科学)
抄録 [目的] 肥満はインスリン抵抗性を惹起し,慢性的な高インスリン状態は腫瘍発生に働くとされる.一方で身体的活動は大腸における発癌を抑制する可能性が基礎検討で示唆されている.本研究では大腸腫瘍例についてHOMA-IR(インスリン抵抗性指数)および体成分分析(InBody720, Biospace)による検討を行った.[対象と方法] 対象は,京都府立医科大学および市立奈良病院にて大腸内視鏡検査を施行しBMI,HOMA-IRおよび体成分分析測定が可能であった早期癌97例,腺腫95例,正常群94例とした.[結果] 男性において,正常群:腺腫群:癌群においてBMIは22.9:23.4:24.1であり,HOMA-IRは1.68:1.40:1.83であり癌群において有意に高値であった.体成分分析では大腸腫瘍群において右脚筋肉量は6.74Kg, 基礎代謝は1323Kcalと健常者との差異を認めた.[結論]インスリン抵抗性は男性において腺腫から癌への発展に影響を与えている可能性が考えられた.さらに基礎代謝や骨格筋量の低下などの身体的活動との関連性も示唆された.
索引用語 大腸腫瘍, 肥満