| セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)大腸-腫瘍３ |
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| タイトル | 消P-382：肥満と大腸癌局在の関係：非高齢男性では肥満は右側結腸癌のリスクが高まる |
| 演者 | 岡本 真（JR東京総合病院・消化器内科） |
| 共同演者 | 奥新 和也（JR東京総合病院・消化器内科）, 吉原 靖典（JR東京総合病院・消化器内科）, 梅舟 仰胤（JR東京総合病院・消化器内科）, 神宝 隆行（JR東京総合病院・消化器内科）, 八木岡 浩（JR東京総合病院・消化器内科）, 大前 知也（JR東京総合病院・消化器内科）, 赤松 雅俊（JR東京総合病院・消化器内科） |
| 抄録 | 【背景】 WHOやWCRFのレポートにあるように、肥満は大腸癌の確実な危険因子である。一方、我々は年齢や性別により大腸癌局在が異なることを報告してきた。そこで肥満と大腸癌局在とに関連があるか、retrospectiveに検討した。【対象】 2006年4月から2010年12月までに行った大腸内視鏡検査10,195件の中から大腸癌395例が診断された。このうち肥満度BMI不明を除いた385例を対象とした（男性269、女性116、平均64歳）。全体のBMI平均は23.1（15.0～34.2）、25以上の肥満者は88例（23%）であった。病変の局在は、右側結腸116例、左側結腸155例、直腸114例であった。多発例では最も進行した病変で検討した。【結果】（１）年齢別の検討：右側結腸の占める割合は、70歳未満の非高齢者で24％（58/239）、70歳以上の高齢者で40％（58/146）であり、有意に高齢者に右側結腸癌が多かった（p＜0.001）。（２）性別の検討：男性では右側結腸が25％（68/269）、女性で41％（48/116）であり、有意に女性に右側結腸癌が多かった（p＜0.001）。（３）BMI別の検討：BMI25未満の非肥満者で右側結腸が30％（88/297）、25以上の肥満者で32％（28/88）であり、差はなかった。（４）以上より非高齢の男性は右側結腸癌が少ない集団となるが、その中で肥満度と大腸癌局在を検討した。右側結腸の割合は、BMI25未満で16％（21/130）、25以上で30％（17/56）であり、肥満者で右側結腸癌が多かった（p=0.02）。【結論】高齢者や女性では右側結腸癌が多い。全体でみた場合、肥満と局在に関連はなかったが、非高齢男性では、肥満者に右側結腸癌が増加する。肥満は大腸癌の重要な危険因子であるが、非高齢男性では右側結腸において更に強い危険因子となっている可能性が示唆された。 |
| 索引用語 | 大腸癌, 肥満 |