セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)大腸-腫瘍4 |
---|---|
タイトル | 消P-389:Pagetoid spread を伴う直腸・肛門管がんの検討 |
演者 | 岩渕 正広(国立仙台医療センター・消化器科) |
共同演者 | 杉村 美華子(国立仙台医療センター・消化器科), 高橋 広喜(国立仙台医療センター・消化器科), 吉田 はるか(国立仙台医療センター・消化器科), 菅原 かおり(国立仙台医療センター・消化器科), 塩塚 かおり(国立仙台医療センター・消化器科), 野口 謙治(国立仙台医療センター・消化器科), 真野 浩(国立仙台医療センター・消化器科), 鵜飼 克明(国立仙台医療センター・消化器科), 田所 慶一(国立仙台医療センター・消化器科), 岩本 一亜(国立仙台医療センター・外科), 齋藤 俊博(国立仙台医療センター・外科), 鈴木 博義(国立仙台医療センター・臨床検査科) |
抄録 | 【目的】Pagetoid spread は、皮膚に隣接する臓器の上皮性悪性腫瘍細胞が上皮及び上皮下に進展し、Paget 細胞様の表皮内癌を呈するまれな病態である。当院において2005年から2010年までの6年間で6例のPagetoid spread を伴う直腸(Rb)及び肛門管(P)癌を経験したので、その臨床病理学的特徴を明らかにすることを目的とした。【方法】上記6例について、男女比、平均年齢、主訴、占拠部位、肉眼型、腫瘍径、術式、皮膚病変の有無、予後について検討し、同時期に当院で行われたPagetoid spread を伴わない直腸及び肛門管癌と比較した。【成績】男女比 1:2、平均年齢 66 歳(44~80歳)、主訴 血便4例、下痢1例、肛門部腫瘤1例、肛門痛1例、占拠部位 Rb 2例、P 2例、Rb/P 2例、肉眼型 IIc 1例、IIa+IIc 1例、2型 1例、4型 1例、5型 2例 腫瘍径 20~90mm 術式 腹会陰式直腸切断術(APR) 2例、局所切除後、APR 2例、超低位前方切除 1例、局所切除後、内括約筋切除術+皮膚切除、皮膚移植術 1例、組織型 tub2 3例、muc 2例、sig 1例、深達度 SM 3例、MP 1例、A 2例、明らかな肛門周囲皮膚病変が存在したのは3例であった。予後は、術後5ヶ月で原病死1例、術後1年で他病死1例、他4例は2011年4月時点でそれぞれ術後4ヶ月、1年9ヶ月、2年6ヶ月、5年8ヶ月生存中であった。【結論】比較的稀とされているPagetoid spread を伴う直腸及び肛門管癌を6例経験した。Pagetoid spread を伴わない群と比較し、女性に多く、多彩な肉眼型、組織型を示す傾向があった。 |
索引用語 | 肛門管癌, Pagetoid spread |