セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)大腸-治療(化学療法)1 |
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タイトル | 消P-399:根治切除不能進行結腸・直腸癌に対するmFOLFOX6とXELOX療法の選択基準の検討 |
演者 | 水上 敦喜(富山県立中央病院・内科) |
共同演者 | 平井 聡(富山県立中央病院・内科), 梶 喜一郎(富山県立中央病院・内科), 舩木 雅也(富山県立中央病院・内科), 島谷 明義(富山県立中央病院・内科), 堀田 洋介(富山県立中央病院・内科), 松田 耕一郎(富山県立中央病院・内科), 平松 活志(富山県立中央病院・内科), 松田 充(富山県立中央病院・内科), 荻野 英朗(富山県立中央病院・内科), 野田 八嗣(富山県立中央病院・内科) |
抄録 | 【目的】根治切除不能進行結腸・直腸癌に対するmFOLFOX6療法とXELOX療法の治療効果を奏効率で比較し、それぞれの化学療法が適した背景因子を明らかにすること。【対象と方法】当院で2009年10月から2010年10月までの約1年間に根治切除不能進行結腸・直腸癌に対して1次化学療法としてmFOLFOX6療法33例とXELOX療法25例が実施された。このうち標的病変のあるmFOLFOX6療法25例とXELOX療法10例の合計35例を対象とした。年齢、性別、組織型、結腸癌/直腸癌、再発/切除不能、原発巣残存、adjuvant療法、肝転移、腹膜転移、肺転移、遠隔リンパ節転移、bevacizumab (BV)使用、奏効/非奏功についてretrospectiveに調査した。【結果】背景は平均年齢68.2歳、男性51.4%、分化型88.0%、結腸癌60.0%、再発17.1%、原発巣残存22.9%、adjuvant療法有14.3%、肝転移有74.3%、腹膜転移有22.9%、肺転移有37.1%、遠隔リンパ節転移有37.1%、BV使用57.1%であった。全体の奏効率は48.6%、mFOLFOX6療法40.0%、XELOX療法70.0%であった。結腸癌、BV使用例、遠隔リンパ節がない症例で有意にXELOX療法の奏効率が高く、肝転移有でp=0.06、肝転移のみでP=0.08とXELOX療法の奏効率が高い傾向を認めた。【結論】XELOX療法は肝転移例や結腸癌の症例で奏効率が高く、BV追加により有意に奏効率が高まった。 |
索引用語 | 大腸癌, 化学療法 |