セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)大腸-治療(化学療法)1 |
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タイトル | 消P-401:大腸癌に対する術後補助化学療法 |
演者 | 村田 幸平(市立吹田市民病院・外科) |
共同演者 | 加藤 亮(市立吹田市民病院・外科), 牧野 俊一郎(市立吹田市民病院・外科), 西垣 貴彦(市立吹田市民病院・外科), 大和田 善之(市立吹田市民病院・外科), 村上 昌裕(市立吹田市民病院・外科), 岡田 一幸(市立吹田市民病院・外科), 柳沢 哲(市立吹田市民病院・外科), 井出 義人(市立吹田市民病院・外科), 岡村 修(市立吹田市民病院・外科), 戎井 力(市立吹田市民病院・外科), 横内 秀起(市立吹田市民病院・外科), 衣田 誠克(市立吹田市民病院・外科) |
抄録 | はじめに:現在の大腸癌補助化学療法は、FOLFOXを含めた種々の選択枝から再発リスクに応じてレジメンを選ぶ時代となっている。方法:2010年手術されたstage III大腸癌に対する補助化学療法を2009年と比較検討。結果:stage III患者は21例(2009年は19例、以下同じ)で、年齢は中央値72歳(68歳)。男性12(8)例、女性9(11)例。Stage IIIaが16(10)例、IIIbが5(9)例。4(3)例は補助療法を受けなかった。理由は、補助化学療法開始前に肝転移が発見された1例と、高齢でPSが悪く、療養型の他院へ転院した2例、術後合併症にて入院が長期化している1例である。残り17(16)例の補助療法の内訳は、Capecitabine 7(9)例(うちJCOG0910登録4例)、S-1が 4(1)例(うちJCOG0910登録3例)、UFT/LVが 1(3)例、5FU/LVが 3(1)例(すべてJCOG0212 登録)、mFOLFOX6が2(0)例であった。臨床試験以外で補助療法が行われた7(6)例の内訳は、Capecitabine 3(4)例、UFT/LV 1(1)例、S-1が1(1)例、mFOLFOX6が2(0)例であった。担当医より第一選択としてmFOLFOX6が示された2例のうち、1例は粘液癌のstage IIIaであったが、1クール終了後に入院を要する経口摂取低下となり、治療中止。もう1例は下部直腸癌で側方転移のあったstage IIIbであった。結語:Stage III大腸癌患者の補助療法については、リスクの高い症例や高齢者には、毒性と効果を十分考えた担当医による治療方法の選択が必要である。 |
索引用語 | 大腸癌, 補助化学療法 |