セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

大腸-治療(化学療法)2

タイトル 消P-403:

mFOLFOX6/XELOX療法におけるBevacizumab併用化学療法の有用性

演者 五代 天偉(横浜市立大市民総合医療センター・消化器病センター)
共同演者 藤井 正一(横浜市立大市民総合医療センター・消化器病センター), 沼田 正勝(横浜市立大市民総合医療センター・消化器病センター), 渡辺 一輝(横浜市立大市民総合医療センター・消化器病センター), 大島 貴(横浜市立大市民総合医療センター・消化器病センター), 大田 貢由(横浜市立大市民総合医療センター・消化器病センター), 利野 靖(横浜市立大・外科治療学), 國崎 主税(横浜市立大市民総合医療センター・消化器病センター), 益田 宗孝(横浜市立大・外科治療学), 今田 敏夫(横浜市立大・外科治療学)
抄録 【目的】切除不能進行再発大腸癌に対するBevacizumab(BV)併用化学療法により、生存期間の延長が多くの臨床試験において報告されている。BVの有用性を明らかにすることを目的とし、治療成績および安全性を検討した。【対象と方法】2008年2月から2011年3月までのmFOLFOX6/XELOX療法を施行した79例(単独療法30例、BV併用療法49例)を対象とし、retrospectiveに治療成績を検討した。全例外来化学療法室で施行している。【結果】患者の平均年齢は67.1±9.1歳(42~84)で、男性50例、女性29例であった。mFOLFOX6療法は66例、XELOX療法は13例であった。mFOLFOX6/XELOX単独療法での効果はPR9例、SD12例、PD8例で、奏効率は31%、病勢コントロール率は72%であり、PRを得た症例の評価病変は肝6例、肺1例、腹膜播種2例であった。BV併用療法ではCR3例、PR17例、SD19例、PD6例で、奏効率は44%、病勢コントロール率は86%であり、CR・PRを得た症例の評価病変は肝10例、肺5例、リンパ節3例、腹膜播種1例、原発巣1例であった。平均無増悪生存期間においてmFOLFOX6/XELOX単独療法で195日、BV併用療法で292日とBV併用療法において生存期間の延長を認めた(p=0.0154)。BVの有害事象としては、Gr3の高血圧を5例(11%)に認めたが、全例投薬にてコントロール可能であった。頭重感で2例が中止に至ったが、消化管穿孔、消化管出血といった重篤な副作用は認めなかった。【結語】BV併用化学療法は安全に施行でき、mFOLFOX6/XELOX療法との併用において無増悪生存期間の延長を認めた。
索引用語 大腸癌, 化学療法