セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)大腸-その他3 |
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タイトル | 消P-426:急性虫垂炎に対する虫垂切除における腹腔鏡手術の有用性について |
演者 | 林 伸泰(西宮市立中央病院・外科) |
共同演者 | 市原 隆夫(西宮市立中央病院・外科), 相馬 逸郎(西宮市立中央病院・外科), 中野 克俊(西宮市立中央病院・外科), 桧垣 直純(西宮市立中央病院・外科), 村上 雅一(西宮市立中央病院・外科), 林田 博人(西宮市立中央病院・外科), 岡 義雄(西宮市立中央病院・外科), 左近 賢人(西宮市立中央病院・外科) |
抄録 | (背景)急性虫垂炎に対する虫垂切除術で腹腔鏡手術(LA)と開腹手術(OA)の適応の是非に関しては議論の分かれるところである。(目的)今回LAとOAとの比較検討を行いLAの有用性を検討した。(方法)2007年1月から2010年5月までに施行した急性虫垂炎に対する手術でLA31症例とOA67症例について検討した。年齢、性別、術前合併症の有無、手術時間、出血量、直後、3日目の創部痛(facial pain scoreを用いた)、食事開始時期、術後の在院日数、術後合併症発生について検討した。手術は3ポート、左半側臥位で行った。根部までの虫垂間膜はLCSで処理してリニアステイプラーで切断した。(結果)年齢、性別では両群で有意差を認めなかった。手術時間(LA:OA)(65:46分)と有意にOAで短かった。術中出血量に有意差はみとめなかった。OAで術前合併症が多い傾向にあった。術後の疼痛では直後では有意差を認めなかったが3日目で(LA:OA)(2:4点)と有意にLAで軽かった。食事開始時期に有意差は認めなかった。術後在院日数(LA:OA)(4日:6日)と有意にLAで短かった。術後合併症発生は(LA:OA)(1:12症例)と有意にOAで多く、OAでの腸閉塞の1例を除き、ともに創部感染であった。(結語)手術時間は延長するものの、急性虫垂炎に対するLAは術後の合併症、疼痛、入院期間短縮の面から有用な手術法であることが示唆された。 |
索引用語 | 虫垂切除術「, 鏡視下手術 |