セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

大腸-症例報告2

タイトル 消P-438:

S状結腸憩室炎に起因した結腸膀胱瘻の2症例

演者 奥村 征大(伊那中央病院・外科)
共同演者 中山 中(伊那中央病院・外科), 荻原 裕明(伊那中央病院・外科), 久保 直樹(伊那中央病院・外科), 竹内 信道(伊那中央病院・外科), 伊藤 憲雄(伊那中央病院・外科), 辻本 和雄(伊那中央病院・外科), 井上 勝朗(伊那中央病院・消化器科), 城崎 輝之(伊那中央病院・消化器科), 丸山 敦史(伊那中央病院・消化器科)
抄録 結腸膀胱瘻は種々の疾患を原因として生じるが,結腸憩室炎による頻度が最も高いとされている.本邦では欧米と比較して比較的稀な疾患であったが,近年では食生活の欧米化や高齢化社会に伴い結腸憩室炎に起因した結腸膀胱瘻が増加しつつある.今回,我々はS状結腸憩室炎に起因した結腸膀胱瘻の2症例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.【症例1】症例は65歳男性.排尿時痛と気尿を主訴に近医を受診したところ,尿路感染症疑いで当院泌尿器科に紹介となった.精査の結果,結腸膀胱瘻と診断されたために当科に手術加療目的に紹介となった.下部消化管内視鏡検査では一部に浮腫状変化を伴う多発する憩室をS状結腸に認めた.膀胱鏡検査では膀胱後壁に後方から圧迫される像を認めた.腹部造影CTではS状結腸に憩室が多発しており,憩室が膀胱壁に連続している像と膀胱内腔に空気を認めた.開腹したところS状結腸と膀胱は強固に癒着しており,結腸膀胱瘻の部位と考えられた.膀胱に切り込むかたちで癒着部を部分切除した後,S状結腸部分切除を施行した.膀胱は縫合閉鎖をした.結腸の内腔に3mmほどの憩室を認め瘻孔を形成していた.【症例2】症例は80歳女性.2010年12月頃から排尿時痛を認め,2011年1月頃からは糞尿も出現した.精査の結果,結腸膀胱瘻と診断されたために当科に手術加療目的に紹介された.下部消化管内視鏡検査ではS状結腸より口側は癒着のため観察が困難であった.注腸造影検査では結腸に多発する憩室と、憩室から造影剤の流出する像を認めた.腹部造影CTではS状結腸と膀胱の間に瘻孔を認め,膀胱内腔には空気を認めた.開腹したところS状結腸と膀胱に強固な癒着を認め腫瘤上に一塊となっていた.回腸も巻き込まれており回腸部分切除を施行した.S状結腸切除および膀胱部分切除を施行した.
索引用語 結腸膀胱瘻, S状結腸憩室円