| セッション情報 | 一般演題 |
|---|---|
| タイトル | 139：腸重積をきたした回腸血管脂肪腫の一例 |
| 演者 | 後藤 祐大（多久市立病院 内科） |
| 共同演者 | 中山 昌之（多久市立病院 内科）, 秋山 巧（多久市立病院 内科）, 雨森 貞浩（多久市立病院 内科）, 渡邉 顕一郎（多久市立病院 内科）, 久保 洋（多久市立病院 外科）, 松尾 達也（多久市立病院 外科）, 原田 貞美（多久市立病院 外科） |
| 抄録 | 【症例】47歳、男性。【主訴】腹痛。【現病歴】2005年9月11日、夜、心窩部から下腹部にかけての痛みあり、当院救急外来受診。【既往歴】中学生の時、虫垂炎の手術。20歳頃、両下肢蜂窩織炎。【入院時身体所見】心窩部から臍周囲にかけて間欠痛を認めた。【入院時検査成績】WBC 10900/μl、CRP 1.0mg/ml と軽度の炎症所見を認めた。【経過】急性腸炎の診断にて入院加療していたが、その後、腸閉塞を発症したため、イレウスチューブを挿入した。造影にて上行結腸に隆起性病変、下部内視鏡検査にて、バウヒン弁上に隆起性病変を認め、腸閉塞の原因と考えられたため、手術を施行した。腫瘍部分は、回腸結腸型の腸重積となっており、解除しようと試みたが困難であったため、重積部分を一塊とした回盲部切除術を施行した。切除標本は、回腸末端より20cmの位置に径4cmの有茎性腫瘍を認めた。病理組織学的所見では、脂肪成分中に血管成分を含む血管脂肪腫であった。【結語】今回、我々は、腸重積をきたした回腸の血管脂肪腫の一例を経験した。消化管原発の血管脂肪腫は比較的稀な症例であるため、若干の文献的考察を加え報告する。 |
| 索引用語 | 血管脂肪腫, 腸重積 |