セッション情報 一般演題

タイトル 107:

巨大側方発育型大腸腺腫内癌の一例

演者 坂田 玄太郎(三萩野病院)
共同演者 平野 忠(三萩野病院), 矢野 健太郎(三萩野病院), 坂田 寛人(坂田肛門科医院), 實藤 隼人(北九州総合病院)
抄録 【症例】56歳 女性。【主訴】便通異常、下血。【既往歴】C型肝炎。【家族歴】特記事項なし。【現病歴】平成17年5月中旬より5~6回/日の水様便、腹部膨満感あり排ガスが増加した。次第に下血を来たすようになり、坂田肛門科受診。検査にてS状結腸に病変を認めたため、手術目的で当院紹介。【検査所見】Hb14.3g/dl, CEA12ng/ml。注腸造影検査では、通常の結腸半月ひだとは異なる数条の肥厚したひだが透亮像としてみられた。大腸内視鏡検査では、長径約10cmの発赤を伴う側方発育型腫瘍内に大小不同の結節隆起病変を認め、1型大腸癌と診断。病変部の生検所見は、Group3~4で一部高度異型を伴う管状腺腫。S状結腸切除術施行。【病理診断】肉眼標本では、長径約8cmの全周性に分布する脳回状の側方発育型腫瘍内に結節隆起病変が存在。結節混在型・顆粒型側方発育型大腸腫瘍。結節病変は、管状絨毛腺腫を主体に深達度mの高分化腺癌が混在し、一部過形成性ポリープも存在した。
索引用語 側方発育型管状絨毛腺腫, 結腸腺腫内癌