セッション情報 | シンポジウム1 |
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タイトル | S1-011:ESDが施行された早期胃癌に対する適応拡大病変と完全適応外病変の治療成績 |
演者 | 宗 祐人(福岡大学筑紫病院 消化器科) |
共同演者 | 長浜 孝(福岡大学筑紫病院 消化器科), 平井 郁仁(福岡大学筑紫病院 消化器科), 菊池 陽介(福岡大学筑紫病院 消化器科), 高木 靖寛(福岡大学筑紫病院 消化器科), 大原 次郎(福岡大学筑紫病院 消化器科), 関 剛彦(福岡大学筑紫病院 消化器科), 八尾 建史(福岡大学筑紫病院 消化器科), 津田 純郎(福岡大学筑紫病院 消化器科), 松井 敏幸(福岡大学筑紫病院 消化器科), 田邉 寛(福岡大学筑紫病院 病理), 岩下 明徳(福岡大学筑紫病院 病理) |
抄録 | 【背景】2002年6月よりESDを導入し、2006年2月までに胃腫瘍性病変に対し330病変に施行している。早期胃癌は273病変でガイドライン病変(GL) :Ul(-)分化型M癌≦2cmは138病変。GL病変の一括切除率は94%(129/138)、一括完全切除率は91.3%(126/138)と比較的良好な成績である。【目的】ESD施行早期胃癌の適応拡大病変(適拡)と完全適応外病変(適外)の治療成績を明らかにし、GL病変と比較検討する。【対象と方法】対象はESDを施行した早期胃癌238病変中GL病変を除く135病変。適拡病変は107病変(1.Ul(-)分化型M癌>2cm:48病変、2.Ul(+)分化型M癌≦3cm:29病変、3.分化型SM1癌≦3cm:25病変、4.Ul(-)未分化型M癌≦2cm:5病変)。完全適応外病変(適外):上記以外は28病変であった。検討項目:それぞれの一括切除率、一括切除かつ組織学的に水平、深部断端ともに陰性であった一括完全切除率を求めGL病変と比較した。【成績】適拡病変の一括切除率は95%(100/107)、一括完全切除率は87.0%(93/107)。適外病変の一括切除率は89%(25/28)、一括完全切除率は54%(15/28)であった。適拡病変の一括および一括完全切除率はGL病変と比較し差を認めなかった。適外病変の一括切除率はGL病変と比較し差を認めなかったが、一括完全切除率は深部断端陽性例が多くGL病変と比較し有意に低率であった。【結論】適拡病変はGL病変と同等の治療成績であり、適拡病変に対するESDは妥当と思われた。 |
索引用語 | ESD, 早期胃癌 |