セッション情報 一般演題

タイトル 169:

肝嚢胞腺癌の1例

演者 中野 正昭(国立病院機構九州医療センター 肝臓病センター)
共同演者 高見 裕子(国立病院機構九州医療センター 肝臓病センター), 龍 知記(国立病院機構九州医療センター 肝臓病センター), 日高 敦弘(国立病院機構九州医療センター 肝臓病センター), 岡本 正博(国立病院機構九州医療センター 肝臓病センター), 西 秀博(国立病院機構九州医療センター 肝臓病センター), 武元 良祐(国立病院機構九州医療センター 肝臓病センター), 宮原 稔彦(国立病院機構九州医療センター 肝臓病センター), 福泉 公仁隆(国立病院機構九州医療センター 肝臓病センター), 酒井 浩徳(国立病院機構九州医療センター 肝臓病センター), 才津 秀樹(国立病院機構九州医療センター 肝臓病センター), 安森 弘太郎(国立病院機構九州医療センター 肝臓病センター), 中島 収(国立病院機構九州医療センター 肝臓病センター), 小池 健太(国立病院機構九州医療センター 消化管・乳腺センター), 池尻 公二(国立病院機構九州医療センター 消化管・乳腺センター), 朔 元則(国立病院機構九州医療センター 肝臓病センターDELIMITER国立病院機構九州医療センター 消化管・乳腺センター), 村中 光(国立病院機構九州医療センター 臨床研究部)
抄録 【症例】56才、女性。【現病歴】平成16年4月15日左乳房に腫瘤を触知したため某医受診し、当院乳腺センターを紹介され乳癌と診断され入院となった。また、その際に施行されたCTにて肝左葉に巨大な嚢胞性腫瘤を認めた。まず5月14日乳癌手術(術式Auchincloss)を施行の後一旦退院し、6月14日当肝臓病センターに肝嚢胞腺癌(疑)に対する手術目的で再入院した。【入院時検査成績】T.B 1.5、Alb. 4.1、PT85%、ICG15分値 4.6%と肝予備力は良好で、また各種腫瘍マーカーはCEA 4.4、CA19-9 16、DUPAN-2 46、Span-1 14、AFP 2.5、PIVKA-II 16といずれも正常域であった。【各種画像診断】腹部超音波検査では肝左葉を占拠する内部に不整な乳頭状腫瘤を伴った約10cmの嚢胞性腫瘤を認めた。また、MRIでは内部に乳頭状、樹枝状の充実部分を伴った嚢胞性腫瘤を認め、Dynamic studyでは充実部分は早期から良好に増強され後期相まで持続した。以上の画像所見より、肝嚢胞腺癌と診断し6月16日肝左葉切除施行した。摘出肝の術後病理組織診断は肝嚢胞腺癌であった。
索引用語 肝嚢胞腺癌, 肝嚢胞性腫瘍