セッション情報 一般演題

タイトル 101:

リザーバーからの肝動注療法後5年8ヶ月目の局所再発に対してマイクロ波凝固壊死療法を施行した肝細胞癌の1例

演者 江崎 仁一(国立病院機構九州医療センター 肝臓病センター)
共同演者 高見 裕子(国立病院機構九州医療センター 肝臓病センター), 龍 知記(国立病院機構九州医療センター 肝臓病センター), 日高 敦弘(国立病院機構九州医療センター 肝臓病センター), 岡本 正博(国立病院機構九州医療センター 肝臓病センター), 西 秀博(国立病院機構九州医療センター 肝臓病センター), 武元 良祐(国立病院機構九州医療センター 肝臓病センター), 宮原 稔彦(国立病院機構九州医療センター 肝臓病センター), 福泉 公仁隆(国立病院機構九州医療センター 肝臓病センター), 酒井 浩徳(国立病院機構九州医療センター 肝臓病センター), 安森 弘太郎(国立病院機構九州医療センター 肝臓病センター), 中島 収(国立病院機構九州医療センター 肝臓病センター), 才津 秀樹(国立病院機構九州医療センター 肝臓病センター), 朔 元則(国立病院機構九州医療センター 肝臓病センター), 村中 光(国立病院機構九州医療センター 臨床研究部)
抄録  今回我々は、リザーバーからの抗癌剤肝動注療法によりCRが得られ、しかも5年8ヶ月という長期間無再発であったものの、その後治療部局所に再発をきたした興味ある肝細胞癌(以下HCC)の1例を経験したので報告する。【症例】62才、女性。【現病歴】平成11年3月血便を認めるため某病院受診し、大腸内視鏡検査にて直腸S状部(Rs)に3cmの腫瘍を認め、biopsyにてGroup III~IVと診断された。また一方、HCV(+)のため肝精査されたところ、後上区域(S7)に4cm、前下区域(S5)に1cmのHCCを認めたため4月14日当院を紹介された。【治療経過】直腸癌は腫瘤型であり、まずHCCの方から治療することとし、5月17日よりCDDP10mg+5Fu250mg5日/週を7週間、さらにCDDPを5mgに減量して7週間施行したところ、PIVKA-IIは 1990より28まで低下し、画像診断でもCRが得られた。そこで、12月3日直腸癌に対して高位前方切除を施行した。その後は外来にて1回/3ヶ月経過観察していた。ところが平成15年11月11日PIVKA-IIが26より116に突然上昇し、その後457まで上昇して一旦55まで低下した。しかし、再び918まで再上昇し、12月28日CTにてS7のHCC治療部に局所再発を認めた。そこで、平成17年2月9日門脈内腫瘍栓を含めて再発したHCC(病理組織は中分化型)にマイクロ波凝固壊死療法(MCN)を施行した。術後1年経過した現在再発はない。
索引用語 肝細胞癌, 集学的治療