セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 65:胆嚢癌のリンパ節転移に放射線及び抗癌剤治療が著効した1例 |
演者 | 江角 元史郎(国立病院機構九州医療センター 肝臓病センター) |
共同演者 | 高見 裕子(国立病院機構九州医療センター 肝臓病センター), 龍 知記(国立病院機構九州医療センター 肝臓病センター), 日高 敦弘(国立病院機構九州医療センター 肝臓病センター), 岡本 正博(国立病院機構九州医療センター 肝臓病センター), 西 秀博(国立病院機構九州医療センター 肝臓病センター), 武元 良祐(国立病院機構九州医療センター 肝臓病センター), 宮原 稔彦(国立病院機構九州医療センター 肝臓病センター), 福泉 公仁隆(国立病院機構九州医療センター 肝臓病センター), 酒井 浩徳(国立病院機構九州医療センター 肝臓病センター), 安森 弘太郎(国立病院機構九州医療センター 肝臓病センター), 中島 収(国立病院機構九州医療センター 肝臓病センター), 才津 秀樹(国立病院機構九州医療センター 肝臓病センター), 朔 元則(国立病院機構九州医療センター 肝臓病センター), 村中 光(国立病院機構九州医療センター 臨床研究部) |
抄録 | 進行胆嚢癌、特にリンパ節転移を有するものの予後は不良である。今回我々は放射線及び抗癌剤治療が奏功し長期無再発生存中のリンパ節転移を伴った進行胆嚢癌の1例を経験したので報告する。【症例】52才、女性。【現病歴】平成9年12月14日上腹部痛あり、某病院で精査され胆嚢癌と診断されて平成10年2月10日当院紹介入院。【治療経過】2月23日拡大胆嚢摘出術を施行し、術前8.5と上昇していたCEAは1.4まで低下していたが、6月18日32.6と急上昇した。8月27日USで16番b1リンパ節転移(21×12mm)が発見された。肝、肺、骨などに転移を認めなかったことから、9月18日よりリニアック60Gy照射した。リンパ節転移は10×5mmと縮小したものの、CEAは22.5までしか低下せず、その後51.3(2月4日)と再上昇してきたため、UFT300mg、補中益気湯3包、OK432 5KE皮内注を開始した。CEAはさらに61.3まで上昇したものの、その後35.5まで低下した。しかし、その後CEAは一進一退であったが、CTにて8、9番リンパ節転移が明らかとなったため、8月10日より入院してCDDP10mg(5日/週)+5Fu1000mg(毎日)を10月25日まで追加した。その結果、画像上リンパ節転移は消失し、CEAも2.6まで低下した。その後は外来にて1月25日までCDDP10mg+5Fu1000mg1回/週、8月3日まで1回/2週と減量し、さらに8月24日OK432中止、12月11日UFT中止した。平成18年2月末の現在(術後8年)CEAは正常域で推移し画像上も再発の徴候はない。 |
索引用語 | 胆嚢癌, 集学的治療 |