セッション情報 一般演題

タイトル 27:

嚢状動脈瘤の食道穿破の2例

演者 萬年 孝太郎(済生会唐津病院 内科)
共同演者 遠藤 広貴(済生会唐津病院 内科), 小島 昌貴(済生会唐津病院 内科), 木村 和恵(済生会唐津病院 外科)
抄録 症例1:86歳、女性。主訴は吐血・ショック。上部消化菅出血疑われ 緊急内視鏡施行し下部食道にSMT様硬い隆起とその頂部の血栓(病理診断はFibrino-purulent exudate & necrotic mass)を認めた。同日腹部造影CTを施行し、下部食道のSMTは下行大動脈瘤(偽性)の食道への穿孔であることが判明した。症例2:85歳、女性。主訴は吐血。上部消化菅内視鏡疑われ緊急内視鏡検査施行し、食道潰瘍(病理診断はclots)からの出血と診断。胸部造影CT検査で動脈弓部からの動脈瘤の連続病変疑われた。食道の出血性病変としては、食道潰瘍・食道癌・マロリーワイス症候群・食道静脈瘤・粘膜下腫瘍等があげられる。低頻度と考えられるが破裂時は内科的加療では困難な症例であり嚢状動脈瘤の食道穿破も鑑別疾患としてあげるべきと考えられる。本症例は貴重な症例と考えられたため文献的考察を加え報告する。
索引用語 消化管出血, 診断