セッション情報 一般演題

タイトル 165:

アルコール性肝炎に対しステロイドが有効であった一例

演者 児玉 亘弘(福岡徳洲会病院 総合内科)
共同演者 松本 修一(福岡徳洲会病院 総合内科), 筋浦  立成(福岡徳洲会病院 総合内科), 松林  直(福岡徳洲会病院 総合内科)
抄録 32歳女性。高校生の頃より飲酒歴あり。連日飲酒し意識障害あり救急搬入。来院時意識レベルJCS200、除脳硬直あり。肝性脳症、アルコール性肝硬変、肝不全の診断で入院。アルコール性肝炎の要素も考えソル・メドロール40mg/日28日間投与し軽快退院。外来でステロイド漸減したが通院中断しその後再び飲酒し意識レベルJCS 30、不穏状態で救急搬入し2回目の入院。第4病日にINR3.31と肝不全の悪化を認めた為ソル・メドロール40mg使用し翌第5病日INR 2.25と改善。経過良好で軽快退院。さらに飲酒し意識レベルJCS20で救急搬入、3回目の入院。3回目はステロイド使用せず軽快退院。計3回の入院中各種検索行い、B、C型肝炎ウイルス、自己免疫性肝炎、薬剤性肝障害はすべて否定。2回目の入院時の肝生検ではアルコール性肝硬変に矛盾しない。アルコール性肝硬変が基礎疾患のアルコール性肝炎に対しステロイドが有効であった症例を経験したので報告する。
索引用語 アルコール性肝炎, ステロイド