セッション情報 |
一般演題
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タイトル |
117:若年成人男性に再発をみた一過性虚血性大腸炎の1例
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演者 |
檀上 晶子(佐賀社会保険病院 内科) |
共同演者 |
大山 隆(佐賀社会保険病院 内科), 福森 一太(佐賀社会保険病院 内科), 桑木 光太郎(佐賀社会保険病院 内科), 矢野 洋一(佐賀社会保険病院 内科), 坂田 祐之(佐賀大学 医学部 内科) |
抄録 |
36歳男性、約1年半で2度の一過性虚血性大腸炎をおこした1例を経験した。初回発作は突然の腹痛を伴う下血で発症し、下血直後の内視鏡検査で下行結腸に浅い縦走潰瘍を認めた。第2回目の発作は初回発作の1年5ケ月後に腹痛・下痢を伴う下血で発症し、その直後の内視鏡検査で脾弯曲を中心とした左側横行結腸から下行結腸に浅い縦走潰瘍がみられた。2回とも約1週間で自他覚症状は改善、血液検査所見も正常化し、狭窄を残さず治癒する一過性型であった。高血圧、糖尿病など動脈硬化に関連する基礎疾患は認められなかった。また臨床的に膠原病を疑わせる症状や病原性細菌は指摘されず、誘因は明らかにし得なかった。本邦において、再発性虚血性大腸炎の報告例は少なく、特に本例の様に若年成人男性例は極めて稀な症例と思われる。若年発症と再発性であることに注目し、文献的考察を加え報告する。 |
索引用語 |
虚血性大腸炎, 若年 |