セッション情報 |
ワークショップ1
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タイトル |
W-010:EMR-C用透明キャップを用い十二指腸下行脚の誤嚥義歯を摘出した1例
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演者 |
松本 恵輔(独立行政法人国立病院機構 嬉野医療センター) |
共同演者 |
塩澤 純一(独立行政法人国立病院機構 嬉野医療センター), 西山 仁(独立行政法人国立病院機構 嬉野医療センター), 波佐真 博明(独立行政法人国立病院機構 嬉野医療センター), 鶴田 英夫(独立行政法人国立病院機構 嬉野医療センター), 古賀 満明(独立行政法人国立病院機構 嬉野医療センター) |
抄録 |
【症例】症例は72歳男性。平成17年12月30日、食事中に部分入れ歯を誤嚥し12月31日近医を受診した。腹部単純レントゲン写真にて上腹部に義歯を認め当院紹介となった。当院で施行した腹部CT検査では義歯は胃を通過しており、自然排泄を期待し経過を観察したが停滞するため1月5日上部消化管内視鏡検査を施行した。義歯は十二指腸下行脚に存在しファーター乳頭よりやや肛門側の十二指腸粘膜にブリッジの部分が突き刺さり固定されていた。内視鏡先端にEMR-C用透明キャップ(広口斜め爪付型、ソフトタイプ)を装着し再挿入した後、把持鉗子にて義歯を粘膜より抜去した。その後キャップ内に義歯を把持鉗子とともに引き込み回収した。【まとめ】鋭利な上部消化管異物を内視鏡的に摘出する際、消化管粘膜損傷を引き起こす可能性があり透明先端キャップの使用が有用とされている。今回我々は十二指腸下行脚の誤嚥義歯の摘出に際しEMR-C用透明キャップを使用した。EMR-C用透明キャップは透明度が高く軟らかい素材が採用されており、内視鏡下での視野が確保され、咽頭、幽門輪の通過も容易であった。またキャップ先端が18ミリと大径であるため、異物回収時にもキャップ内に異物を容易に引き込む事が可能で安全な摘出が可能であった。 |
索引用語 |
消化管異物, 内視鏡治療 |