セッション情報 一般演題

タイトル 68:

腹腔鏡下胆嚢摘出術後にエンドクリップを核に形成した総胆管結石症を内視鏡的に採石しえた1例

演者 野中 康一(熊本赤十字病院 消化器科 )
共同演者 奥田 彩子(熊本赤十字病院 消化器科 ), 吉本 和仁(熊本赤十字病院 消化器科 ), 吉永 秀哉(熊本赤十字病院 消化器科 ), 北田 英貴(熊本赤十字病院 消化器科 ), 竹熊 与志(熊本赤十字病院 消化器科 ), 川口 哲(熊本赤十字病院 消化器科 ), 一二三 倫郎(熊本赤十字病院 消化器科 )
抄録 今回われわれは腹腔鏡下胆嚢摘出術時に使用したエンドクリップを核とした総胆管結石症の一例を経験したので報告する。症例は71歳、男性。67歳時胆石に対して腹腔鏡下胆嚢摘出術、術後腹腔内膿瘍で他院入院歴あり。平成17年10月26日頃より体調不良、右上腹部痛を認めるようになり11月1日近医受診。エコーにて総胆管結石疑われ当科紹介となった。血液検査上肝胆道系酵素の上昇あり、CTにて総胆管内にCT値の高い結石と思われる陰影を認め総胆管結石の診断でERCPを施行した。胆管造影にて総胆管内に陰影欠損を認め、その中央にクリップを疑わせる線状陰影を認めた。内視鏡下にバスケット鉗子を用いて内部にエンドクリップを有する総胆管結石を採石した。本症例は4年前に腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行。その後詳細は不明であるが術後膿瘍形成で再入院の既往がある。今回総胆管結石の核となったエンドクリップは術後膿瘍形成時に総胆管内に迷入したと推測される。
索引用語 総胆管結石, エンドクリップ