| セッション情報 | シンポジウム1 |
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| タイトル | S1-006：当院における早期胃癌に対するニードルナイフ法によるESDの治療成績～特に適応拡大病変および適応外病変について |
| 演者 | 西村 誠（熊本赤十字病院消化器科） |
| 共同演者 | 北田 英貴（熊本赤十字病院消化器科）, 川口 哲（熊本赤十字病院消化器科）, 竹熊 与志（熊本赤十字病院消化器科）, 吉永 秀哉（熊本赤十字病院消化器科）, 野中 康一（熊本赤十字病院消化器科）, 奥田 彩子（熊本赤十字病院消化器科）, 一二三 倫郎（熊本赤十字病院消化器科） |
| 抄録 | 【緒言】近年、早期胃癌に対するESDの手技はほぼ確立されたと言えるが、適応拡大病変や適応外病変に対するESDの有用性を示すデータはまだ少ない。今回、ESD導入後の当院での治療成績を提示する。【方法と結果】対象は2003年2月～2006年2月までの3年間に、5名の内視鏡医が当院で施行した早期胃癌ESD病変総190病変。このうちガイドライン内病変を除いた病変を以下のA～Eの5群に分け、各々の成績を検討した。【A群：Ul－の分化型粘膜内癌で腫瘍径2cm以上の病変】総24病変(大きさ；病変/標本＝20-40mm/20-50mm)、一括率79.1%(19/24)、局所完全切除率56(14/25)%、治癒切除(EA)率56％(14/25)、追加内視鏡治療2例（APC）、追加手術4例(そのうち癌遺残4例)、【B群：Ul+の分化型粘膜内癌で腫瘍径3cm以下】総15例(大きさ；病変/標本=6-25mm/20-39mm)、一括率93.5%(14/15)、局所完全切除率46.7%(7/15)、治癒切除(EA)率46.7%、追加内視鏡治療2例（APC）、追加手術2例(そのうち癌遺残0例)、【C群：分化型sm1癌で腫瘍径3cm以下】総数10例(大きさ；病変/標本＝3-21mm/20-40mm)、一括率90％(9/10)、局所完全切除率60％(6/10)、治癒切除(EA)率10％(1/10)、追加内視鏡治療0例、追加手術3例（そのうち癌遺残2例）、【D群：Ul-の未分化型粘膜内癌で腫瘍径２cm以下】総数5例(大きさ=病変/標本 5-15mm/29-39mm)、一括率100%(5/5)、局所完全切除率80%(4/5)、追加内視鏡治療0例、追加手術1例(そのうち癌遺残0例)、全例無再発生存中、【E群：完全適応拡大病変(sm2)】総数8例(大きさ=病変/標本9-35mm/18-50mm)、一括率87.5%(7/8)、局所完全切除率50%(4/8)、追加内視鏡治療0例、追加手術7例(そのうち癌遺残0例)。以上のデータを元に、当院での工夫と今後の課題について検討・報告する。 |
| 索引用語 | 早期胃癌, ESD |