セッション情報 | シンポジウム1 |
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タイトル | S1-010:拡大適応病変および完全適応外病変に対するESDの治療成績:胃癌について |
演者 | 大場 一生(長崎大学 医学部歯学部附属病院 光学医療診療部) |
共同演者 | 宿輪 三郎(長崎医療センター 消化器科), 大仁田 賢(長崎大学 医学部歯学部附属病院 第2内科), 大曲 勝久(長崎大学 医学部歯学部附属病院 第2内科), 水田 陽平(長崎大学 医学部歯学部附属病院 第2内科), 町田 治久(長崎医療センター 消化器科), 福田 英一郎(長崎医療センター 消化器科), 高森 謙一(佐世保市立総合病院 消化器科), 池田 幸紀(佐世保市立総合病院 消化器科), 小田 英俊(佐世保市立総合病院 消化器科), 西山 仁(嬉野医療センター 消化器科), 鶴田 英夫(嬉野医療センター 消化器科), 牧山 和也(長崎大学 医学部歯学部附属病院 光学医療診療部), 河野 茂(長崎大学 医学部歯学部附属病院 第2内科) |
抄録 | 【はじめに】内視鏡的粘膜下層剥離術(以下ESD)の導入により、早期胃癌に対する拡大適応病変および適応外病変に対する治療効果について検討されている。しかしこれら適応病変以外症例に対するESD難易度は高く、また絶対適応病変と同等のESDの根治性や安全性を得られているか十分な検討がなされていない。【対象と方法】3施設(長崎大学医学部歯学部附属病院、長崎医療センター、佐世保市立総合病院)にてED治療を施行し、評価可能であった早期胃癌319例(絶対適応病変185例、拡大適応病変93例、適応外病変43例)、胃腺腫(41例)を対症とした。なお、これらの分類は小山らの評価分類に準じ、治療効果について比較検討した。【成績】一括完全切除率は絶対適応病変97%(179/185)、適応拡大病変95%(88/93)、適応外病変72%(31/43)、胃腺腫98%(40/41)であり、適応外病変の一括完全切除率がより低率であった。治療に伴う偶発症発生率は4群間で有意差は認めなかった。十分なインフォームドコンセントの上で切除断端陽性となり経過観察行っている症例も現在まで再発はほとんど認めていない。【まとめ】適応拡大病変は絶対適応病変と同等の治療効果を期待できるが、適応外病変に対しては今後も十分な検討が必要である。 |
索引用語 | ESD, 早期胃癌 |