セッション情報 |
一般演題
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タイトル |
30:当科における食道・胃静脈瘤内視鏡的治療例の検討 九州厚生年金病院 内科 五島 寛 山下信行 酒井賢一郎 長野政則
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演者 |
五島 寛(九州厚生年金病院 内科) |
共同演者 |
山下 信行(九州厚生年金病院 内科), 酒井 賢一郎(九州厚生年金病院 内科), 長野 政則(九州厚生年金病院 内科) |
抄録 |
【目的】食道・胃静脈瘤の内視鏡的治療の成績・予後を明らかにし問題点を検討する。【対象および方法】 2001年1月1日~2004年9月30日に当科でEIS・EVLを受けた食道・胃静脈瘤全症例をレトロスペクティブに検討した。【結果】 1)症例数70例(88治療) 年令 平均60.0±11.2才(29-86) 男性:女性 51:19 2)背景疾患 B型またはC型肝炎ウイルス性肝疾患62.9% アルコール性肝硬変24.3% その他12.9% 4)緊急例26.1% 待機19.3% 予防 54.5% 5)緊急・待機例の内 食道・噴門部静脈瘤の中で出血例が占める割合44.3% 穹窿部静脈瘤の中で出血例が占める割合71.4% 6)治療部位別 食道 54治療 食道+噴門部 14 食道+噴門部+穹窿部1 噴門部11 噴門部+穹窿部1 穹窿部7 7)治療方法別EIS 61.4% EVL38.6% 8)生存率(3年後)全体55% HCC有り22.2% 無し70.8%* 緊急・待機例40% 予防例53.6% 治療方法別 EIS主体の治療 55.6%(15/27) EVL主体の治療 37.5%(6/16) 部位別 食道・噴門部52.3% 穹窿部66.7% 9)止血術成功率(緊急例)全体 82.6% 部位別 食道・噴門部88.9% 穹窿部33.3% 10再出血率(1年以内)(予防例)7.1% (緊急・待機)36.4%【結語】 緊急例では噴門部静脈瘤からの出血の有無に注意する。予防例では出血率が低いので積極的に予防的内視鏡治療をすることが望ましい。特に、静脈瘤破裂は食道および噴門静脈瘤が同時に存在する場合に多いのでこのような静脈瘤を見たら積極的に予防的治療をした方がよい。 |
索引用語 |
静脈瘤, 内視鏡的治療 |