セッション情報 一般演題

タイトル 138:

消化管疾患に対する拡散強調画像(DWI)での経験

演者 山元 章生(山元記念病院 (伊万里))
共同演者 塩飽 洋生(山元記念病院 (伊万里)), 新屋 智志(山元記念病院 (伊万里)), 中川 善文(山元記念病院 (伊万里)), 張 桂青(山元記念病院 (伊万里))
抄録  Parallel imaging 法の導入により腹部の疾患に関してもMRIで拡散強調画像を撮る事で悪性腫瘍や炎症の診断をする事が可能となった。今回胃癌症例の再発例でDWIを使用する事で診断及び経過観察が非常に有用であったので今後の展望をも含め検討した。 症例は57歳男性で2年前に胃切除術を行い、経過中にCEAの上昇があるためにCTを実施。CTでははっきりしたリンパ節の腫脹は指摘されなかったがDWIで高信号のリンパ節腫大を認めて切除。術5日後のDWIでは5mm大の肝転移を認めその後も肝臓、リンパ節、骨への転移の進展をDWIで観察された。 DWIは呼吸を停止せづ、造影剤も不要、被爆の危険性もなく安全に実施でき、今後胃癌症例に限らず大腸癌など消化管疾患の拾い上げ診断や悪性腫瘍の経過観察に大変有効と思われ、これまで経験した症例を含めて報告した。
索引用語 拡散強調画像, 消化管