セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 10:上腹部痛を契機に発見された胃石の一症例 |
演者 | 石井 将太郎(熊本大学消化器内科) |
共同演者 | 伊藤 清治(熊本大学消化器内科), 葦原 浩(熊本大学消化器内科), 櫻井 宏一(熊本大学消化器内科), 田村 文雄(熊本大学消化器内科), 尾崎 建(尾崎医院), 佐々木 裕(熊本大学消化器内科) |
抄録 | 症例は67歳の男性。高血圧にて外来通院中であったが、平成18年3月15日位より胸のつかえ感、嘔気あり改善がないため、3月18日他院を受診した。GFにて胃並びに十二指腸に黒い凝血塊の付着したびらんを多数認め、また体部に約5cmの胃石を認めた。今後通過障害を引き起こす可能性あり、内視鏡を同日、再度施行し、異物除去用デバイスにて破砕を行ったが、容易に崩れて小さく砕くことが可能であった。一部を成分分析に出したが、98%タンニンであった。胃石除去後、急性胃十二指腸粘膜病変も改善し退院となった。 本人に問診すると、柿がアルコールによいと聞き、毎日晩酌時に柿をいっしょに摂取していたとのことであった。 タンニンを主成分にした胃石に対し、内視鏡的に破砕出来た一症例を経験したので若干の文献的考察を含めて報告する。 |
索引用語 | 胃石, 柿 |