セッション情報 一般演題

タイトル 7:

広範囲の皮膚転移で発見されBi-weekly TXL/TS1療法にて改善が認められた胃癌の一例

演者 恵 浩一(慈愛会 今村病院 外科)
共同演者 帆北 修一(慈愛会 今村病院 外科), 衣斐 勝彦(慈愛会 今村病院 外科), 大迫 保(慈愛会 今村病院 外科), 川崎 雄三(慈愛会 今村病院 外科), 野村 秀洋(慈愛会 今村病院 外科), 大井 秀久(慈愛会 今村病院 内科), 徳元 攻(慈愛会 今村病院 内科), 堀 雅英(慈愛会 今村病院 内科), 高崎 能久(慈愛会 今村病院分院 内科)
抄録 皮膚転移により胃癌が発見されることは比較的まれである.今回著明な皮膚転移にて発見され化学療法(Bi-weekly TXL/TS1)にて皮疹の改善,リンパ節転移の縮小を認めた胃癌の一例を経験したので報告する.症例は44歳男性.2005年9月より頃より腹部の皮疹出現,上腕・胸部・左頚部と皮疹の増大を認め,10月に日本大学医学部付属板橋病院受診.板状硬の軽度隆起した可動性不良な紅色腫瘤を認めた.皮膚生検にて真皮を主体に異型細胞がびまん性に増殖し,小腺腔を認め転移性皮膚癌(腺癌)と診断された.上部消化管内視鏡検査にて体上部後壁に皺壁の集中・白苔を伴う陥凹性病変を認めた.生検では,低分化型腺癌であった.CTにて大動脈周囲リンパ節腫大も認め,加療目的に11月当院紹介入院.Performance Status は4で,頚部皮膚転移が板状硬のため経口摂取が不良でIVHにて栄養管理を行った.Bi-weekly TXL/TS1療法にて皮疹の軽快,リンパ節転移縮小を認めた.PSの改善もみとめられ2006年2月退院.現在外来にて化学療法を継続中である.広範囲の皮膚転移で発見されBi-weekly TXL/TS1療法にて改善が認められた胃癌の一例を経験したので報告する.
索引用語 胃癌, 皮膚転移