セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

胆道-治療1

タイトル 消P-479:

治療困難胆管結石に対するESWL,胆道内視鏡治療の有用性

演者 増田 大介(大阪医大・2内科)
共同演者 竹内 利寿(大阪医大・2内科), 井元 章(大阪医大・2内科), 小嶋 融一(大阪医大・2内科), 楢林 賢(大阪医大・2内科), 依田 有紀子(大阪医大・2内科), 能田 貞治(大阪医大・2内科), 石田 久美(大阪医大・2内科), 村野 実之(大阪医大・2内科), 時岡 聡(大阪医大・2内科), 瀧井 道明(大阪医大・2内科), 梅垣 英次(大阪医大・2内科), 樋口 和秀(大阪医大・2内科)
抄録 【背景・目的】通常の経乳頭的な載石術のみでは治療困難な胆管結石症例にしばしば遭遇する.当科では治療困難胆管結石に対しては,ESWL,胆道内視鏡下のEHL等を組み合わせて治療を行っている.今回治療困難胆管結石に対する治療方針を検討する.【対象と方法】過去15年間に当科でESWL,経口胆道内視鏡(POCS)あるいは経皮経肝胆道内視鏡(PTCS)による載石を試みた34例(男女比18:16,平均年齢61.9±1.6歳)を対象とした.対象の内訳は総胆管結石16例,Mirizzi症候群を含めた合流部結石11例,肝内結石7例であった.術後腸管のため経乳頭的載石困難例は2例,胆管狭窄合併例は7例であった.総胆管径は16.9±1.9mm,結石の最大径は18.1±3.0mm(最大径15mm以上の巨大結石症例は16例),結石の個数は単発10例,2個以上12例であった.POCS施行8例,PTCS施行14例であり,そのうちEHLは18例(POCS下8例,PTCS下10例)に,体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を14例に行った.【成績】(1)胆道内視鏡下EHLを用いた22例中19例(86.4%)で完全載石が得られた.不完全載石であった3例はいずれも肝内結石合併例であった.(2)胆嚢胆管瘻や胆管狭窄合併例では詳細な観察と直視下生検による悪性疾患の除外が可能であった.肝内結石の1例ではPOCS下生検で癌を認め手術となった.【結語】胆道内視鏡は肝内結石や合流部結石など診断治療困難な胆管結石に対して有用と考えられた.
索引用語 ESWL, EHL