セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

胆道-治療2

タイトル 消P-483:

当院における急性胆嚢炎診療の現状および経皮的ドレナージ法の選択に関する検討

演者 中西 宏佳(石川県立中央病院・消化器内科)
共同演者 木藤 陽介(石川県立中央病院・消化器内科), 伊藤 錬磨(石川県立中央病院・消化器内科), 辻 国広(石川県立中央病院・消化器内科), 吉田 尚弘(石川県立中央病院・消化器内科), 冨永 桂(石川県立中央病院・消化器内科), 辻 重継(石川県立中央病院・消化器内科), 竹村 健一(石川県立中央病院・消化器内科), 山田 真也(石川県立中央病院・消化器内科), 金子 佳史(石川県立中央病院・消化器内科), 土山 寿志(石川県立中央病院・消化器内科)
抄録 【目的】急性胆嚢炎に対する治療指針として早期の胆嚢摘出術が推奨されているが、実際の臨床では早期手術に対応しきれていない現状がある。待機手術となる場合、初期治療に反応しない、あるいは全身状態が不良な例におけるドレナージ術の意義は大きい。当院における急性胆嚢炎治療の現状を報告し、経皮的ドレナージ法の選択について検討する。【方法】2008年1月から2010年12月の間に当院で入院加療された急性胆嚢炎136例について、経皮経肝胆嚢ドレナージ術(PTGBD)、経皮経肝胆嚢穿刺吸引術(PTGBA)が行われた症例をretrospectiveに検討した。重症度は急性胆管炎・胆嚢炎の診療ガイドラインに従った。【成績】全136例中、PTGBDは32例(23.5%、軽症6/中等症21/重症5)施行され31例(96.9%)で改善を認めた。来院時に敗血症性ショック、DIC状態で緊急PTGBDを施行されたが改善せず死亡した例が1例あった。PTGBDによる合併症は9例(28.1%、胆嚢出血1、誤穿刺1、逸脱6、抜去後膿瘍1)認めた。27例が待機手術となったがドレナージチューブクランプ中の再発を1例認めた。PTGBAは9例(6.7%、軽症1/中等症7/重症1)施行され、6例(66.7%)が1回穿刺で改善し、このうち1例に待機手術が行われた。1回目の穿刺で無効であった3例のうち、1例は再燃のため2回目のPTGBAが施行されたが再再燃とともに全身状態の悪化をきたし、PTGBD後に待機手術となった。2例は再燃時PTGBDが施行され、このうち1例は待機手術となったがドレナージチューブクランプ中に再発、1例は入院中に他病死(心筋梗塞)した。【結論】PTGBDは改善率が高く第1選択となりうるが、合併症の発生に注意する必要がある。PTGBAはより簡便で複数回穿刺の有効性も報告されている。しかし、少数例の検討ではあるが当院の経験では複数回穿刺の有効性は乏しく、適応を慎重に考える必要があると思われた。
索引用語 胆嚢炎, ドレナージ