セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

膵臓-腫瘍4

タイトル 消P-552:

胆膵領域の悪性腫瘍のリンパ節転移に対するPET-CTの有用性の検討

演者 上田 樹(静岡県立総合病院・消化器内科)
共同演者 菊山 正隆(静岡県立総合病院・消化器内科), 伊関 丈治(静岡県立総合病院・外科), 永倉 千紗子(静岡県立総合病院・消化器内科DELIMITER静岡県立総合病院・外科), 吉田 将雄(静岡県立総合病院・消化器内科), 奥野 真理(静岡県立総合病院・消化器内科), 重友 美紀(静岡県立総合病院・消化器内科), 山田 友世(静岡県立総合病院・消化器内科), 黒上 貴史(静岡県立総合病院・消化器内科), 白根 尚文(静岡県立総合病院・消化器内科), 鈴木 直之(静岡県立総合病院・消化器内科), 萱原 隆久(静岡県立総合病院・消化器内科)
抄録 胆膵領域の悪性腫瘍に対する外科的治療の適応を考慮する際に、リンパ節転移の有無の把握は重要である。その評価には各種画像が存在するが、リンパ節転移の診断に関し信頼性に乏しい。実際に術中のリンパ節生検により最終的な癌の進行度診断がなされることを経験する。そのような中で我々はPET-CTのリンパ節転移における有用性を病理組織標本との対比により検討した。【対象・方法】2007年より外科治療がなされ、術前にPET-CTにより癌の進展度診断がなされた75例(膵癌42例、胆管癌16例、胆嚢癌15例)を対象とした。No. 8、9,、12、13、14、16、17リンパ節について、術前PET-CT検査の結果と切除標本のそれぞれに対応するリンパ節における転移の有無を検討した。【結果】いずれかリンパ節についてPET-CT陽性/陰性はそれぞれ膵癌5/38例、胆管癌7/10例、胆嚢癌7/8例であった。それぞれにおいて病理組織学的に癌陽性/陰性は膵癌20/22例、3/14例、6/9例であった。PET-CTの感度・特異度・陽性的中率・陰性的中率はそれぞれ膵癌では16.7%、95.5%、80%、56.8%、胆嚢癌で85.7%、100%、100%、88.9%、胆管癌では66.6%、61.5%、28.6%、88.9%であった。【結語】膵癌・胆嚢癌においてPET-CT陽性リンパ節は転移を来たしている可能性が大きい。一方、胆管癌においてはPET-CTにおいて陽性であっても、リンパ節転移を表現しているとは限らない症例があり、その評価は慎重に行う必要がある
索引用語 PET, 胆膵