セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

膵臓-IPMN1

タイトル 消P-564:

IPMNの浸潤性と予後予測因子に関する検討

演者 岡田 健一(和歌山県立医大・2外科)
共同演者 今泉 俊秀(東海大東京病院・外科), 谷 眞至(和歌山県立医大・2外科), 川井 学(和歌山県立医大・2外科), 廣野 誠子(和歌山県立医大・2外科), 宮澤 基樹(和歌山県立医大・2外科), 清水 敦史(和歌山県立医大・2外科), 北畑 裕司(和歌山県立医大・2外科), 山上 裕機(和歌山県立医大・2外科)
抄録 【背景】IPMN手術例の半数がIPMA、borderline IPMN(A、B)である一方、IPMC(C)がいつ浸潤癌になるかは不明である。【対象と方法】IPMNを組織亜型と間質浸潤度から分類し、術前病理診断への応用を検討した。対象は初回膵切除を施行したIPMN80例。症例数はA29、B10、C18、微小浸潤IPMC(MI)12、IPMN由来浸潤癌(IC)11。組織亜型は形態・免染(MUC1、MUC2、MUC5AC)で胃型(G)、腸型(I)、膵胆型(PB)、膨大細胞型(OC)に分類した。間質浸潤度は免疫組織化学的染色(Stromal thrombospondin-1; TSP-1)で、間質面積に対するTSP-1発現面積30%以上を強陽性と判定した。亜型と間質浸潤度、肉眼型との関係やTSP-1間質発現と予後の関係を検討した。【結果・考察】結果は症例数:G22(A12、B4、C4、MI2)、I45(A16、B6、C14、MI4、IC5)、PB7(A1、IC6)、OC6(MI6)。TSP-1陰性-弱陽性57(G21、I32、PB2、OC2)、TSP-1強陽性23(G1、I13、PB5、OC4)(p=0.001)。肉眼型と亜型は有意な関係を認めなかった。生存曲線(OS)はTSP-1間質発現では強陽性群が有意に予後不良であった(p=0.008)。Gは浸潤性獲得までに時間が長く経過観察可能例が多い。Iは約半数が癌で、より浸潤性が強い。PBとOCは切除時点で浸潤性を認める率が高く、IPMCで止まる時間が短い可能性がある。細胞診・組織診により術前診断可能なら、I、PB、OCは発見時に手術適応である。
索引用語 IPMN, 浸潤度