セッション情報 ポスターセッション(消化器病学会)

膵臓-症例報告1

タイトル 消P-580:

Humoral hypercalcemia of malignancyを合併した進行膵癌の1例

演者 毛利 久継(金沢大附属病院・がん高度先進治療センター)
共同演者 竹内 伸司(金沢大附属病院・がん高度先進治療センター), 山田 忠明(金沢大附属病院・がん高度先進治療センター), 大坪 公士郎(金沢大附属病院・がん高度先進治療センター), 山下 要(金沢大附属病院・がん高度先進治療センター), 安本 和生(金沢大附属病院・がん高度先進治療センター), 向 宗徳(金沢大大学院・形態機能病理学), 矢野 聖二(金沢大附属病院・がん高度先進治療センター)
抄録 症例は73歳,男性.広範な肝転移と腹水貯留を伴った膵尾部癌の診断にて、2009年 5月より塩酸ジェムシタビン(Gem)とテガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合剤(S-1)の併用療法を開始.全身状態は著明に改善し、画像上も部分奏効が得られた.外来で治療を継続していたが、11月のCTでは明らかな進行と判定され、2009年12月入院.入院後意識レベルの低下(JCS30)を認めたため精査を行ったところ、血清カルシウム11.2 mg/dl(アルブミン値による補正値:13.4 mg/dl)と高カルシウム血症をみとめ、意識障害の原因と考えられた.なお副甲状腺ホルモン関連蛋白(PTHrP) が5.7pmol/l と上昇しており、Humoral hypercalcemia of malignancy (HHM)と診断した.補液やゾレドロネート、カルシトニンなどの投与などによりカルシウム値は徐々に低下し、意識レベルも改善した.その後原疾患の進行により全身状態は徐々に増悪し、2010年1月下旬死亡. 翌日剖検を行った.病理組織学的には一部扁平上皮癌の成分を伴った低分化型腺癌と診断された.膵内分泌部由来の癌ではHHMの合併は稀ではないが、腺癌をはじめとする外分泌部由来の膵癌では報告例は少なく、我々が検索した限りでは9例のみであった.極めて稀な合併症であり、貴重な症例と考えられた.
索引用語 Humoral hypercalcemia of malignancy, 膵癌