セッション情報 | 一般演題 |
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タイトル | 203:術前化学放射線療法が有効であった食道肺瘻をともなった進行食道癌の一例 |
演者 | 石田 友樹(ハートライフ病院) |
共同演者 | 奥島 憲彦(ハートライフ病院), 天願 敬(ハートライフ病院), 藤谷 健二(ハートライフ病院), 西垣 大志(ハートライフ病院), 宮平 工(ハートライフ病院), 友利 健彦(ハートライフ病院), 西原 実(ハートライフ病院) |
抄録 | 術前化学放射線療法が有効であった食道肺瘻をともなった進行食道癌の一例ハートライフ病院外科 石田友樹,奥島憲彦,内海大介,釜野武志,大山拓真,照屋なつき,天願敬,藤谷健二 ,西垣大志,宮平工,友利健彦,西原実同 病理 喜友名正也 食道肺瘻や食道気管瘻をともなった進行食道癌において,術前放射線療法の有用性については有効であった報告例もあるが禁忌とする意見もある。今回,我々は食道肺瘻をともなった進行食道癌に対し術前化学放射線療法を施行し食道肺瘻の消失がみられ,手術を施行し得た症例を経験したので報告する。 症例は60歳代男性。平成10年下咽頭癌に対し放射線治療,その後頸部リンパ節再発に対し頸部リンパ節郭清術試行された。平成17年12月より嚥下困難,咳嗽が出現し当科紹介となりGIF施行し食道癌と診断され,生検にて中分化型扁平上皮癌が検出された。食道造影ではMtに7cm長の3型食道癌があり,肺瘻が認められた。飲水すると咳き込みが激しいため絶食で高カロリー輸液を行った。平成18年1月より化学放射線療法施行(5Fu 500mg/日,放射線治療計30Gy)した。化学放射線療法が奏功し,食道肺瘻は消失した。再び食事摂取可能となり手術施行。右開胸開腹胸部食道亜全摘+肺部分切除術,胸骨後胃管再建術施行。病理では大部分の癌が消失しておりGrade2。術後呼吸不全,肺炎,創感染および胆嚢炎の合併症を生じたが132病日目に退院となった。Squamous cell carcinoma,RaCh-pT2(T4),N0,M0,pStage2,ly0,v0,D2,R0,根治度Aであった。 |
索引用語 | 化学放射線療法, 食道肺瘻 |