セッション情報 |
ポスターセッション(消化器病学会)
肝臓-C型肝炎3
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タイトル |
消P-637:C型慢性肝炎におけるPEG-IFN、RBV併用療法の治療効果予測
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演者 |
中本 晋吾(千葉大大学院・腫瘍内科学DELIMITER千葉大大学院・分子ウイルス学) |
共同演者 |
今関 文夫(千葉大大学院・腫瘍内科学), 神田 達郎(千葉大大学院・腫瘍内科学), 呉 霜(千葉大大学院・腫瘍内科学), 宮村 達雄(千葉大大学院・腫瘍内科学), 太和田 暁之(千葉大大学院・腫瘍内科学), 三方 林太郎(千葉大大学院・腫瘍内科学), 多田 素久(千葉大大学院・腫瘍内科学), 千葉 哲博(千葉大大学院・腫瘍内科学), 新井 誠人(千葉大大学院・腫瘍内科学), 藤原 慶一(千葉大大学院・腫瘍内科学), 金井 文彦(千葉大大学院・腫瘍内科学), 元 精華(千葉大大学院・分子ウイルス学), 齋藤 謙悟(千葉大大学院・分子ウイルス学), 白澤 浩(千葉大大学院・分子ウイルス学), 横須賀 收(千葉大大学院・腫瘍内科学) |
抄録 |
【目的】C型慢性肝炎におけるPEG-IFN、RBV併用療法の治療効果予測因子を明らかにする【方法】当院にて2005年から2009年までにPEG-IFN、RBV併用療法を施行し、肝組織所見、IL28B 遺伝子多型(rs 8099917, TT 64%)、 HCVコア70/91アミノ酸変異(70R91L, double-wild [DW], 34%)、の解析を施行したC型慢性肝炎ジェノタイプ1型134例を対象とした。【成績】全体のSVR率は46%であった。単変量解析ではSVRと関連する治療前因子は肝線維化軽度(p=0.001)、コア70/91DW型(p=0.001)、IL28B TT(p<0.0001)、若年(p=0.001)、血小板高値(p=0.003)、白血球高値(p=0.01)であった。多変量解析ではIL28B TT (オッズ比[OR] 4.2, p=0.004), コア70/91DW型(OR 3.8, p=0.004)、60歳未満の若年例(OR 2.9, p=0.03)が有意であった。IL28B TTのSVR率は60%、non-TTは24%であり、若年/TT、高齢/TT、若年/non-TT、高齢/non-TTのSVR率はそれぞれ68%, 49%, 34%, 5%であった(non-TT例各群p=0.02)。またDW/TT, non-DW/TT, DW/non-TT, non-DW/non-TTのSVR率はそれぞれ72%, 50%, 50%, 18%であった(non-TT例各群p=0.03)。治療開始後の因子としてpRVR(治療4週時ウイルス2logIU/ml減少)因子調整後のSVR関連因子として肝線維化、コア91、年齢が有意であった。pRVR例のSVR率は70%, non-pRVRは12.5%で、F1-2/pRVR, F3-4/pRVRのSVR率は78%, 47%であり(p=0.02)、91wild/pRVR, 91non-wild/pRVRのSVR率は78%, 50%(p=0.02)であった。【結論】今回の検討結果からIL28B non-TTで60歳以上あるいはコア70/91non-DW型のSVR率は低く、新規治療法を考慮するが、pRVRでF1-2あるいはコア91wild症例ではSVR率が高く治療継続が有用と考えられた。 |
索引用語 |
C型肝炎, インターフェロン |