セッション情報 | ポスターセッション(消化器病学会)肝臓-C型肝炎3 |
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タイトル | 消P-638:1型高ウイルスC型慢性肝炎ハイリスク例に対する低用量ペグインターフェロンα2a・リバビリン併用療法の効果予測 |
演者 | 玉井 秀幸(和歌山県立医大・2内科) |
共同演者 | 森 良幸(和歌山県立医大・2内科), 森畠 康策(和歌山県立医大・2内科), 新垣 直樹(和歌山県立医大・2内科), 宇野 亜紀子(公立那賀病院・内科), 那須 鉄史(公立那賀病院・内科), 河島 明(公立那賀病院・内科), 井畑 裕三子(国保日高総合病院・1内科), 西川 泉(国保日高総合病院・1内科), 松中 秀之(国保日高総合病院・1内科), 東 克彦(国保日高総合病院・1内科), 川口 雅功(済生会和歌山病院・消化器内科), 一瀬 雅夫(和歌山県立医大・2内科) |
抄録 | 【目的】インターフェロン治療ハイリスク例に対する低用量ペグインターフェロン・リバビリン併用療法(Peg R)の効果を予測する.【方法】対象は1型高ウイルスC型肝炎82例.適格基準は好中球2000未満,血小板13万未満,年齢60歳以上,合併症により治療のリスクが高い,または忍容性が低い患者.白血球1500,Hb11g/dl未満,血小板7万未満,コントロール不能な合併症は除外.平均年齢68±7歳.ペグインターフェロンα2a 90μg/kg/週,リバビリン400-600mg/日を48-72週間投与.NS5A変異,Core70/91変異,投与開始日,1週,2週のRNA量とコア抗原量,2週後のリバビリン濃度を測定.【結果】持続ウイルス陰性化(SVR)率は全体,65歳未満,65歳以上でそれぞれ32%,52%,22%(p=0.01),副作用中止はそれぞれ16%,7%,20%であった(ITT解析).SVR群と非SVR群間の比較では,年齢,ヒアルロン酸,NS5A変異,1週後,2週後のウイルス量に有意差が見られたが,Core変異,リバビリン濃度に有意差はなかった.1週後のウイルス減少量のCutoff値をRNA1.2log/mL,コア抗原量2.9log/mL,2週後RNA1.7log/mL,コア抗原量3.9log/mLに設定.1週後ウイルス減少量からみたSVR予測の陽性的中率,陰性的中率,正確度はRNA量でそれぞれ83%,84%,84%,コア抗原量で85%,83%,82%,2週後ウイルス減少量では,RNA量で83%,88%,85%,コア抗原量で88%,90%,87%,EVRで88%,78%,81%,NS5A変異で64%,76%,72%であった.多変量解析では年齢,ヒアルロン酸,NS5A変異,2週後のコア抗原減少量(p=0.0003,オッズ比391.8046)がSVRに寄与する因子であった.【結論】ハイリスク例に対する低用量Peg Rの安全性は認容できるものであり,2週時のウイルス反応性より,精度の高いSVR予測が可能である. |
索引用語 | ペグインターフェロン, リバビリン |