セッション情報 |
一般演題
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タイトル |
E37:当院における内視鏡診療の現状 ~症例単価払い制を導入して~
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演者 |
佐々木 祐一郎(鳥取県済生会境港総合病院 内科(消化器部門)) |
共同演者 |
千酌 由貴(鳥取県済生会境港総合病院 内科(消化器部門)), 能美 隆啓(鳥取県済生会境港総合病院 内科(消化器部門)), 川上 万里(鳥取県済生会境港総合病院 内科(消化器部門)), 佐々木 宏之(島根県環境保健公社) |
抄録 |
当院は鳥取県境港市を中心に島根半島までを診療圏とし地域に密着した263床の中規模病院である。内視鏡診療については主に消化器内科の常勤医師4人で行っているが昨年度までは使用スコープの劣化が進んで修理額が増加してきており、また症例数に対する適正本数が確保できていないのが現状であった。それを打開するためにオリンパスメディカルシステムズ(株)の提案により5年間の目標症例数を設定しその1症例単価を算出する症例単価払い制(Value Per Procedure 以下VPP)を本年度から採用した。このVPPは膨大な初期投資を行う必要がなく最新のオリンパス社製の内視鏡機器を導入することが可能でまた機器の保守、修繕にかかる費用やさらには故障時の代替品も使用料に含まれているなどの利点がある。欠点としては5年間、同社製の関連機器を継続使用しなければならずまた契約後、3年経過時に今まで実施された症例数を考慮し残り2年間の契約内容の更改を行う際に契約した症例数を満たさなかった場合に契約期間が最大で1年間、延長されることなどが挙げられる。当初、VPPを導入するにあたり契約したとおりに症例数が推移するかどうかの不安があったが導入後、半年以上すぎた現在は杞憂であったと思われる。さらに最新機器を導入したことにより検査医のモチベーションが上がり症例数が右肩上がりに増加し来年度には内視鏡室の大幅な拡張が予定され、それに伴いVPPの追加にてNBIシステム、洗浄機およびスコープの増加が決定している。今後、より一層の内視鏡診療を充実させたいと考えている。 |
索引用語 |
内視鏡診療, 症例単価払い制 |